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【photo日記】春夕焼

投稿日:2020/5/26

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以前光についての写真分析をしましたが、ふと疑問に思ったことがあります。

それは季節によって光はどう変わるのか。

日の長さが変わるのは分かりますが、色や量そして写真の印象はどう変わるのだろうか。

私自身、その違いがあるなとなんとなく感じるのが「夕焼け」です。

今は春。冬とは何が違うのか。

結論を言ってしまうと、夕暮れ時の光は大気中の水蒸気の量により、季節ごとに印象が変わるらしいのです。

冬の夕焼けは「強い」「鋭い」と先輩が言っていましたが、それは水蒸気が少なく空気が澄んでいるのが関係しているのだと知り
納得。

では春は?
俳句の世界では「春夕焼(はるゆやけ)」が春の季語としてあります。さらにその意味を調べると冬とは違い、「包み込むような柔らかな」「おだやかな」「パステルカラーのような」などという解説がありました。

こちらの写真はそんな「春夕焼」の光で撮りました。

それをふまえた上で、なぜこちらの写真を分析しようと思ったのか。
被写体である彼女にこの光の雰囲気がぴったりだったからです。


写真の彼女には兄がいます。

お兄ちゃんはとってもひょうきんな性格の持ち主。
彼女はそんな兄と一緒にふざけ合う時にいきいきとしていました。

そんな彼女が兄弟撮影を終え、一人の撮影になると…

一気に空気が変わり、女の子らしさを身に纏っています。

表情も仕草も可愛らしく、私は兄弟写真の時の元気いっぱいな姿とは違った、この女の子らしさ、可愛らしさを写したいと感じました。


逆光で彼女を包み込むような光を設定することで、光が鼻筋や頬に優しく当たっています。
f値は2.8で背景と前ボケをぼかすことによってさらにフワッと感が演出されます。

夕方なので、遊び疲れて休憩しているようなストーリーを思い描き、椅子に座ってもらいました。
座り方は子供らしい可愛さのある体育座りで。

「靴を見ながら触って見て」と言うとモデルになりきっている彼女はとても柔らかい表情で言った通りにしてくれました。

まさに「春夕焼」と「彼女」がリンクし、写真を見るだけで冬から春への移り変わりを感じます。

 

今回は分析した結果、この春の夕焼けの印象について実感することができました。

今後も季節によって移り変わる光に注目し、被写体との調和を感じる写真を撮っていきたいです。

 

個人的に好きな1枚で

春から夏へ…

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