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越谷店
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ポージングについて深く考えてみよう!

投稿日:2020/4/16

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photo by manami saito

 

今回の写真はこちら。

カメラマンはなぜこのポージングを選択したのか。
写真を撮る際に大事なのは順序であり、ポージングを組む前にもステップがいくつかあります。

そのステップの中でポージングの前に行うのは「被写体把握」や「光把握」などあります。
つまり、まず適切なポージングの条件として、その被写体に合っているもの光に合っているものを選択する必要があるということです。

この被写体は当時8歳の男の子。
写真を見ても、可愛らしいというよりはかっこいい、男の子らしいという言葉が似合うのがわかります。

また、このシーンの写真を見ると元気一杯というよりは彼のアンニュイで大人っぽい雰囲気が撮りたい、というカメラマンの意志を感じました。

したがって、その彼の雰囲気を引き出すためにまずラフに床に座るというのを選択。

そして、カメラマンがポージングを決めてシャッターを押す際にもうひとつ考えなければならないのは「何を写したいのか」。

それによってポージングの微調整をするのか、はたまたカメラマン自身が合わせにいくのかが決まります。

私が思うそれは、やはりこの彼の「表情」です。

クローズアップにすると彼以外の情報は無くなり、彼にしか目がいきません。
見せたい「表情」が最初に目に入ってきます。

また、クローズアップのポイントは不自然に体が切れないこと。
その点に置いて、全体的に体を納めているこのポージングはふさわしいと考えます。

そして注目すべきは手の位置。
この写真のトリミングの場合、重さが右側にあるので、
片手が下にあることによって、左に重さがいき、両手が同じ位置にあるよりも、バランスを保っているように感じます。

このように被写体との調和、カメラマンの意志、写真のバランスを考え、カメラマンはこのポージングでシャッターを切ったのだと思いました。


次に、どう指示したらこのポーズになるのか。
まず、ライフスタジオの写真は75カットあります。
その75カットは1枚1枚ポーズをガラッと変えて撮るわけではありません。
1シーンの写真がストーリー性を持って流れるように繋がっているのが理想であると考えます。
したがって、こちらの写真も前にストーリーがあってのこのポージングが作られています。

この写真の2つ前の写真がこちら

床に座って、右足を曲げ、左足は右足の方にしまいこむよう曲げる。そして手は膝の上。


男の子らしさの出るこのポージングはこのぐらいの年齢の男の子にしてもらうことが多く、実際カメラマンやコーディネーターがやって見せるだけで、真似してできる子がほとんどです。

ここで、今回の写真のポージングの流れに持っていくのに重要なのが「どこに重心を持っていくか」

2つ前の写真を見ると、頭を壁につけて上を見ることによって重心は後ろにありました。

しかしこの写真は重心が前になっています。

なぜなら1つ前の写真で重心が前になるような声かけをしてポージングをさせているからです。

膝に顎を乗せてもらうことによって重心は前へ、その前に置いた重心に意味を持たせるために、片手を膝から下にスライドしてもらい、目線もその手の方に持っていく。

そしてそのまま顔をカメラに向けてもらう。
そうすることによって最後のクローズアップである今回の写真のポージングが自然とできあがります。

このように1つの写真のポージングを分析する際には、その前や後の流れを理解する必要があり、実際に撮影する際も、行き当たりばったりでなく、自分の中でストーリーの道筋を立てながらポージングを組んでいかなければならないと感じます。

そのストーリーを持つことによって今回の写真のようにスムーズに被写体にポージングの指示をすることに繋がるのだと思いました。

最後に、もし私自身がカメラマンだったとしたらどう撮るのか。
私は「表情」にプラスして彼の「目」が魅力的であると感じたので、
光は逆光である今の位置から移動し、彼の正面、いわゆるサイド光で撮影します。
顔の角度は少しこちらに向けてもらい、右手はそのまま、左手は帽子に手をかけそのまま、斜めに軽く、左目が隠れるか隠れないくらいの深さで被ってもらいます。

そこをクローズアップで撮ります。

そうすることによって、大人っぽい雰囲気かつ、彼の表情や目が印象的になる写真になるのではないかと考えております。

今度実際にそのように撮って、自分の想像通りの写真になるのか、さらにポージングについて理解を深めたいと感じた分析でした。

撮影したらまたブログにあげまーす!

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