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越谷店
写真分析『一歩引いて』
投稿日:2020/1/31
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photo by Manami Saito
codi by naomi tanaka
コーディネーターをするときに、見極めなければならないのは、関わりにいくべきか、いかないべきか。
ライフスタジオの写真とは被写体とカメラマン、そしてコーディネーターで成り立っています。
もちろんどれも欠けてはならない存在です。
しかしながら、コーディネーターの存在を出さない方が良い瞬間も時にはあります。
その瞬間は様々なシチュエーションが理由となりますが、
年齢がある程度大きい被写体に関しては、その被写体が自然と起こしたものとカメラマン意図が合わさった時、が多いと私は思います。
この写真の彼女はこの時少し緊張していました。
家族、兄弟写真を撮っているときには見せなかった緊張感。
自分にだけ注目が集まっているというのはやはり緊張してしまいますよね。
大人になっても緊張する人ほとんどです。
そんな彼女の気持ちを少しほどけさせたのは外。
2階の窓辺の窓は開けることができます。
外を見ると一気に解放感。
赤ちゃんがぐずってしまったときに気晴らしに外を見せる方も多いのではないでしょうか。
この時は1月。冷たい風も吹いていたのではないでしょうか。
撮影中は大抵体が暑くなるので、この冷たい風が気持ちよかったりします。
少し気分が変わった表情をする彼女。そして外に夢中になりました。
そんな、緊張感から少し解放され、外に夢中になる姿を印象的だと思ったのか「そのまま!」とカメラマンの愛美さんは言いました。
この「そのまま」は「何もしなくていい」と言う意味。
顔を傾けたことによって、頬に沿って出てきた切り揃えられた髪の毛もそのままで
おそらくこの写真で見せたいものは彼女の澄んだ瞳や雰囲気のある表情。
この全体的にかかった前ボケ、帽子、髪の毛といったあらゆる要素で、彼女の見せたい部分がより見えてくるのだと思います。
そんな彼女だけの空気感を表現するためには、時に、一歩引いてみることも大切だと思わせてくれた写真です。
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