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投稿日:2021/6/30     更新日:2021/6/30

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coordinator by Kurumi
photo by Manami

 

 

 

写真を撮影するようになり、自分がいいなと思う写真はどんなものだろうと考えるとそれは「光」と「バランス」だと思います。

 

なぜ「光」と「バランス」なんだろうと思うと、

この2つが無いと私たちが求める美しさに近づく事が出来ないからです。

 

そもそも光が無いと写真は成り立ちません。

写真の中に被写体を写す為に、画角の中にいる被写体に対して適切な光を選択します。

ファインダーの中で被写体にとって一番良い光を探しながらシャッターを切るのですが、シャッターを切る前にしなければならない事があります。

それは写真を写す前の画角の中のバランスを考える事です。

インテリアがあり、その中に被写体がいて、インテリアの中の被写体の位置、画角の中に被写体と一緒に入れたい副主体、被写体に入る位置、カメラ構える位置、上なのか、真正面なのか、少し下からなのかなどなど…

このバランスを考えるという事には写真をよりよくする為に必要な作業がうんと詰まっています。

この

バランスを整える作業を行わないといくら光がよくて美しい!と思う写真には近づかないのではと私は思います。

 

ライフスタジオの中には大きく分けて2つ、カメラマンとコーディネーターという役割が存在します。

カメラマンはそのまま撮影を行う人、

ではコーディネーターというのはどんな役割なのか。

 

多くの写真館の中でカメラマンではないもう1人の人はアシスタントと呼び、子どもたちを笑わせる人という風に捉える事も少なくありませんが、

ライフスタジオではアシスタントではなく、コーディネーターという名前があります。

名前の通り、コーディネーターというのは1つの撮影コーディネートする人という事です。

写真という形に残る作業をしているのはもちろんカメラマンですが。

撮影をしてくれる子どもたちや親御さんたちと一番一緒に長く過ごすのはコーディネーターです。

ライフスタジオの中ではコーディネーターという存在は必要不可欠であり、コーディネーターがいるからこそ、カメラマンは写真を残す事ができるのです。

 

今回撮影した写真はではKurumiちゃんと一緒に撮影に入りました。

彼女は今回の撮影の中で少し大人ぽい成長した女の子の姿を撮影したいと伝えてくれました。

なので表情は大人しく、あえて大人っぽい表情をしている方向性で撮影を進めていくことにしました。

被写体の彼女は写真の撮影をとても楽しみにしてきてくれていて、

自分で鏡をみて可愛くなっている姿にニコニコしていて、ママさんも

そんな彼女の姿をとても嬉しそうに見ていました。

最後の彼女の撮影でドレスに着替え可愛い髪飾りをつけてとても楽しそうに表情もずっとニコニコでどんな声かけで表情を作ってもらおうかな、なんて考えていたのですが、

撮影がはじまるとぱちっとまるでモデルスイッチがあるように表情も含め私たちの声掛けがなくても、あえて笑わないけど綺麗な表情を彼女自身の意志れしてくれてとても驚きました。

今回使ったインテリアはドライフラワーが多くあり、インテリアの中の小物の色も落ち着いた色味が多いのでKurumiちゃんと一緒に考えていた大人っぽさを出すにはとても良い場所でした。

窓から差し込む光の量はあまり多くはありません。

けれど、光量を抑えめにすることで色の濃淡ができ、落ち着いた雰囲気を感じさせてくれます。

光量は少ないけれど、被写体に当たる光、そして画面の左部分の副主体にも光があたることで、光と影のコントラストが生まれ写真全体に立体感を感じる事ができます。

 

この写真ではKurumiちゃんが提案してくれた女の子が成長した大人っぽさというキーワードと被写体の彼女が持っている写真に写る事への前向きな気持ちがあって私の中の写真のイメージが固まった撮影でした。

 

 

彼女には1歳の弟くんがいます。

弟くんをとてもかわいがっていて、動き回る元気でやんちゃな弟くんに合わせて沢山協力してくれました。

75枚の写真の中で、無邪気で子どもらしさがある彼女の姿と少し大人びたような彼女の成長した美しさを表現させてもらえてとても光栄でした。

 

 

写真というのは色々な構成要素があります。

写真に写す被写体からはじまり、インテリア、小物、光などの物理的なもの以外に、被写体と私たちとの関係や、事前のイメージがどれくらいあるかなど。

Kurumiちゃんが考えてきてくれたイメージから撮影していく中で、やはりコーディネーターという存在が一緒にいてくれるからこそ、

より良い撮影が出来るなと改めて思いました。

 

写真に正解はありません。

だからこそ、自分の撮りたい写真を撮れるように挑戦していきます。

 

 

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