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越谷店
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溢れる感情

投稿日:2019/11/20

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coordinator by Naomi

photo by Manami

 

 

写真というのは記録でもあり、記憶を残し、感情を呼び起こす事ができるものでももあります。

例えば、旅行の写真を見ていると、会話が書いてある訳でもないのにこの時こんな事を話していたなと思い出したり、

写真から味が出ている訳ではないのに、料理の写真を見るとこんな味だったなと思い出したり、

1枚の記録として残していた写真から沢山の感情、記憶、情報が溢れてきます。

 

1年前に出会った時、彼は大きな声で沢山泣いていました。

初めての場所に驚き、知らない人たちの前でどうしていいか変わらず、泣いている彼に少しづつ、少しづつ近づき、距離を縮めていきました。

今年遊びに来てくれた彼は3歳になり、彼には小さな妹ちゃんが産まれていました。

今年の彼はスタジオに入ってきても泣きません。

1年という時間で彼はお兄ちゃんになっていました。

 

そんな彼の妹ちゃんはまだ3ヶ月。

まだ完全には首は座っていなくて、1人でお座りする事もできません。

お兄ちゃんになった彼もまだ3歳で甘えたいざかりで兄弟でも写真、去年沢山泣いていた彼、2人でどうやって撮ろうかと考えていましたが、妹ちゃんをお座りさせてあげて、その場所に彼を呼ぶと彼は妹ちゃんのそばにそーと寄り添ってくれました。

去年あんなに泣いていた彼が妹ちゃんと一緒に映っている姿は時間の経過と大きな成長を感じました。

 

 

1人で撮影しはじめると彼は本来の姿を見せてくれました。

元気で活発で色々な事に興味を持つ年ごろ、なかなか同じ場所でじっとはしていらません。

小物もつけてくれたり、がばっと外したり…

 

日差しがしっかり差し込むエリアで彼を撮影していると、彼は帽子かぶっていた帽子を目が見えなくなるまで深くかぶり、帽子で目が隠れてしまった彼は顔をぐっと上げて天井を仰ぎました。

その仕草は多分、イヤだった帽子を外したかっただけだと思いますが、その瞬間の彼の仕草は今の彼だけが持つ、感情が見える様でした。

 

子どもたちは成長していくと言葉を覚え、コミュニケーションが取れる様になり、

幼稚園や保育園、学校などに通い、社会性を学び、だんだん感情のコントロール、自制心がうまれます。

 

でも、感情のコントロールができるようになるという事はある側面からみると自分の気持ちをなかなか素直に出せなくなるという事でもあります。

帽子を外したいけど、今は撮影をしているから外しちゃいけない、そういう風に考えるのは自制心があるからです。

 

今この瞬間にはずしたい!そう考えたとき、もちろん手で直接外したりもしますが、

その外す方法の中で誰かに言われたわけでもなく、手ではなく、頭から直接落とすその仕草は感情のコントロールや自制心が抑制されていないからこそ今だけの自然にあふれ出る仕草だと思います。

 

 

私たちはカメラを握っている間、いつ自然な瞬間が来るかは分かりません。

コーディネートの子たちが子どもたちと遊びながら色々な行動で出てくる瞬間を私たちは最適な露出、画角などをその場で見極めなければなりません。

仕草にあふれ出る感情が見えたとき、シャッターを切ったその瞬間の子どもたちの姿は美しく、そして生命力にあふれているのです。

 

 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
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