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国分寺店
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私が見ているこの世界を

投稿日:2019/5/31

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私が見えている「赤」は、あなたにとっても同じ「赤」なのでしょうか。

 

そんなことをふと思います。

 

実は私の見ている「赤」は本当は「青」であっても、

自分の目からしか世界をみることができないので、私にはそれが永遠に「赤」なのです。

 

同じ景色を見ているようで、目の前に広がる景色は全く色が違うのでしょう。

 

 

例えば、ディズニーランドに行くとして

もう何十回も行っている大人が見るディズニーランドの景色と

3歳の女の子が初めて行くディズニーランドの景色では広がる世界が全く異なるはずです。

 

女の子にはキラキラと輝いている景色が目に映し出されいるのでは。

 

カメラマンというのは、

自分が見えている世界を具現化できる人なのだと思っています。

つまり、その人の視点を相手に共有することができるのです。

 

 

そして、私の目から見える世界を表現するためには、

絵描きがそうであるように、

四角の中の全てに意思の責任を持たなければなりません。

なぜそれを描いたのか。

なぜその構図なのか。

なぜその色なのか。

なぜその前ボケなのか。

 

 

 

彼女はもう何度も国分寺店に来てくれていて、

毎回その魅力的な目と可愛い顔立ち、そして謙虚で、少し照れ屋さんな性格で

国分寺メンバーを魅了してくれます。

カメラマンの意図もスッと受け取ってくれ、上手に表現してくれるので、

写真の仕上がりはもはやカメラマン次第。

 

さぁ、何を撮ろうか。

 

 

 

まずは私から見える彼女のイメージを整理。

 

彼女のイメージは「笑顔」と言えるほど、

とても朗らかで、学校の話やきょうだいの話をすると照れながら笑ってくれます。

そんな可愛らしい彼女ですが、実は男の子たちに混ざって野球をしているという最高のギャップ。

 

可愛らしさの中にかっこよさが潜んでいる

 

 

「笑顔」だけだった私のイメージフォルダに「かっこよさ」が追加。

 

 

これを表現するにはどんな画がいいだろうか。

 

 

イメージと空気感が合致する部分を探しながら

撮影は過ぎていき

3シーン目にコーディネートを変え彼女のロングヘアーを見た時、

大人の雰囲気を醸し出す彼女から

 

「化粧品ブランドの写真」

 

のイメージが出てきた。

 

 

ライトボックスを持ってきて

サイドから光を当てて、

こっちに・・・いや光が強すぎる・・・

あっちに・・・半逆光でイメージが違う・・・

探し回って調整して

 

そして見つけたベストポジション。

 

サイドから光が当たり、彼女の顔の輪郭をなぞり

そして写真の左半分は彼女の影になりインテリアが真っ暗に落ちる

 

 

写真を構成するのは黒と被写体のみ

 

 

写真を見た時に

真っ先に彼女に視線が行くように

柔らかくする前ボケもいらない

 

「可愛らしさの中にある力強さ」

 

 

私が見せたい、私が見つけた彼女の姿。

私の見たこの世界が貴方にも見えますように。

 

 

 

 

 

Photo by tansho 
Coordinated by  sayaka

 

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