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国分寺店
scrollable

写真主題「前ボケ」

投稿日:2017/5/21

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ライフスタジオの撮影でよく用いられるのがこの「前ボケ」
撮影を見ているパパさんママさんは
カメラマンがカメラのレンズの前に何か植物やカーテンを設置して
撮っている光景を目にするかもしれない。

撮影の邪魔にならないのか?
と不思議に思うか、それが前ボケの正体である。

もちろん前ボケにも色々な種類がある。
・場所やモノがあわかる(車や葉っぱなど)、意味のある前ボケ
・溶けていて何がうつっているかわからない、意味のない前ボケ

果たしてなぜ、前ボケを撮影にいれるのか。
前ボケの効果は以下の4つが挙げられる。

①距離感
②デザイン
③主役を引き立たせる
④のぞいている感じを出す

気を付けなくてはいけないのは
前ボケを考え無しに使って
「前ボケを使ってそれっぽい写真にする」という安易な行為である。
前ボケをなぜ使うのか。
カメラマンはその説明ができなければならない。


この写真に写る彼女は
はじめはママパパから離れられず、少し涙を流していた。
次第にスタジオの雰囲気にも慣れていき、
1シーン目の後半はとても可愛らしい笑顔をたくさん見せてくれた。
2シーン目のこの洋服の時にはだいぶ慣れて、
スタジオの気になるところを探し回っていた。

ふとした拍子に、
貝殻が下に落ちてしまい、
しゃがんで一生懸命拾おうとしていた。

片手に貝を握りしめた小さな手
真剣な口元、長いまつ毛
小さな身体を一生懸命使って拾おうとしている
この姿を画に残したい。


この動きに視線が行くような画にする。
そのため、インテリアの線に沿って
彼女自身に視線を誘導するために、下に空間を空ける構図にした。
しかし、手前側の段差部分が入ってしまうと
線が多くなり、写真が散らかってしまう。
線を減らすために、手前にあった白い椅子を使い、
段差の線を隠した。

このインテリアが白を基調としているため、
同じ色の白を使い、グラデーションのようにすることにより、
彼女を引き立たせる前ボケとして使用した。


写真のクオリティを左右する前ボケ。
1カット1カット、考えながら撮影していきたい。

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