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国分寺店
scrollable
写真主題「圧縮写真」
投稿日:2017/4/28
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- 物質に圧力を加えて容積を縮小すること。
- 規模を小さくすること。
- コンピューターでファイルを加工し変換して、その容量を小さくすること。
- 文章などを要約して短くすること。
辞書を開くと以上のような意味が出てくる。
それでは、国分寺店でいう圧縮とは何なのか。
「整理されている」
「バランスが取れている」
「自然である」
この3つのポイントをおさえたインパクトのある写真。
それが圧縮写真である。
私が撮影していく中で、
「動き」と「トリミング」をリンクさせるように脳内ではせわしなく動いている。
この動きのときに適したトリミングは?
この動きのときに、動きがより引き立つトリミングは?
圧縮写真では特に、被写体の動きとトリミングのバランスが重要になってくる。
被写体の動きも、やらされた感満載の動きをカメラで切り取っても、
ただただ窮屈な写真となってしまう。
被写体の「動き」も
「やらされている動き」ではなく
「やった動き」であることが重要である。
受動的なのか
能動的なのか
それによって動きの「自然」さが変わってくるのである。
私が撮影した彼女の動き、
これは事実として言えば「やらせた動き」である。
しかし、投げかけ方を変えることで、
「自然にやった、ふとした仕草」に変えることができる。
少しずつ大人へと変わっていく彼女は
身長も大きく、足も細長く、
「女の子」から「女性」への変化の途中である。
彼女の悩ましげでもありそうな、照れ隠しでもありそうな、
物思いにふけているような、
なんとも表現しがたい表情。
それこそが変化の象徴であり、
その表情に視線がいくよう、上部分をトリミングでカットした。
足元は、彼女のクロスした足、そして繊細な指先まで写し込むために
ギリギリのところでトリミングをし、
彼女の全身のラインがわかるようにした。
圧縮写真で私が見せたかったもの、
それは彼女の「表情」であり
その「表情」の魅力を伝える為に
この動きを誘導した。
これが、彼女の成長過程のいまこの瞬間を切り取った
私の「圧縮写真」である。
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