Staff BlogKokubunji

ジョン
国分寺店

joung

2000年11月日本に来日。
2007年にライフスタジオの代表、李社長と出会い写真業界に入る。
2009年に現在の会社を設立。
lifestudio kokubunji 店open, 
写真日和原宿スタジオ、
Beyondbiyoriレンタルスタジオ運営
*座右の銘は「正射必中 」
*趣味はボクシング
現)早稲田大学院政治学研究科在学中

銭湯と写真館

2019/1/30

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J Tokyo story 

sent: Wednesday

January 30,

2019

09:45 AM

 

 いつもより早い時間からのスタジオレンタルがあり、満員電車の中央線に一時間位揺られ 原宿スタジオに着いた。知り合いの会社なので簡単にスタジオの使用等を説明してモーニング珈琲を飲みにNOA CAFEにいた。竹下口の前にあるこのカフェのモーニングセットは平日は珈琲のお代わりも自由でゆで卵とトーストが付いて500円。リーズナブルな金額だし、原宿ではあまりない静かな場所なので何も食べずに出た時にはいつも行くお店だ。

 お店に置いてある朝刊を読みながら温かいブラック珈琲を飲んだ。普段はあまり読まない「天声人語」の記事が目に止まった。

 

内容は

 

〈風呂の時、僕と父は友になる。怒られた時、僕と父は上司と部下になる。そしてご飯のとき、僕と父は家族になる。〉という「親子で話そう」をテーマに文部科学省が募った3行詩を紹介し、千葉県野田市の小学4年の女の子が浴室で亡くなった事件を紹介している。何故、学校や周りがその女の子の命を守る事が出来なかったのかという内容だった。

 

「父親からいじめを受けた」と訴えていたにも関わらず、「児童相談所」も「小学校」も、毎日のように泣き声が聞こえたという「近所」の人々も、母親も小さい女の子を守ることが出来なかった。

とても気持ちが重くなった。

 

 以前ブログで書いたことがあるけど、小学生の頃、私の家には風呂がなく町の銭湯に行くのが普通だった。韓国ではそれが普通だった。親父は私の体を洗いながら子供の成長や怪我等を確認するし、子供は父親のでっかい背中を流しながら色々話をする。まさに「風呂の時、僕と父は友になる」という日本の学生の文書どおりであった。

 

ライフスタジオ国分寺店が今年10年目を迎える。毎月平均で100組の家族を撮影したとして、単純計算をしても10年間約1万組以上の家族を撮影したことになる。

 

子供に対する親の行動はそれぞれ違う。厳しい親もいれば、自由奔放に放置する親もいる。また、親がいると撮影を拒否した子供もいて、撮影中に両親に少し外で待つようにお願いしたこともあった。最初の撮影の時には両親と子供で来たのに、何年後には離婚をして子供とお母さんと二人で来る家族もいる。

 

色んな姿の家族を10年間 見てきた。

 

何が理想的な家族なのかは私も分からないが、撮影しているこの家族が 家族撮影を通じて幸せな気分になり、その姿を写真で伝えようと日々努力をしている。

 

私は写真館に来る家族には「親子で話そう」とする親の気持ちがあると思う。

子供との家族撮影を通じて今の家族関係性を記録したい親の気持ちがそこには存在する。

 

 亡くなった女の子の家には「家族写真」が飾ってあったのかな

もし、家族写真があったとしたら いつ撮影したのかな。

もし、私達の写真館で撮影していたら その父親は 少し変わったかな。

 

 

写真館が銭湯のように「親子で話す」存在になるように、

撮影した家族写真を家に飾って少し辛くて大変な時にその写真で幸せな時と感情が少しでも蘇るように

そして、親が子供のことを考えるように、想うように…

 

そうなって欲しいと心より願う。

 

 

 

珈琲がすっかり冷めてしまった。苦い…

 

 

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