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市川店
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ほーーーん‼︎よんでみよぉぉおぉーおー‼︎⑩

投稿日:2018/4/12

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ママのスマホになりたい。
 

前回、のぶみという絵本作家が書いた絵本を紹介したが今回また、新しい絵本が発売されたので紹介したいと思う。この絵本は、子どもよりも大人に読ませたい絵本かもしれない。この絵本を読んだ後、私はとても悲しくなった。ショックも大きかった。

 
簡単にストーリーを…

主人公の男の子、かんたろうがスマホばかり見ているママに怒こり文句を言いつつも、一番肝心なことに触れることはなかった。「ぼくとママ2人だけの国」を段ボールで作り、そこでママもかんたろうの気持ちを感じるもその時のママは少しの反省で、抜本的な改正はされなかった。次の日、ママが幼稚園に行くと、かんたろうのクラスでは将来の夢についてはなされており、かんたろうが抱いていた夢というのが…

“ママのスマホになりたい”

というものだった。

 
私はこの絵本を読み終えたとき、今の世の中の恐ろしさというか、そういう光景が当たり前になり見慣れてきてしまっている自分にもハッとさせられた。
ママも、もちろん自分の時間が欲しいという気持ちは読んでいる私にも著者にも、十分わかることだと思う。確かに毎日大変な育児や家事での息抜きも必要だ。しかし、このかんたろうが抱く思いは決して、見過ごしてはいけない。
子供はこの一瞬一瞬も日々成長し、昨日できなかったことが今日できるようになったりと、子供の成長はあっという間だ。できるようになるまでの子供自身の努力の過程は、ずっと見ていなければ気づいてあげられないものだと思う。その努力とともに、親たちも成長させられるものだとも思うのに、その瞬間を共有し、ともに喜びを感じてあげられないというのは、親としても悲しいものではないだろうか。
 

親としての大切な役割は、やはり「あなたが大好きだよ。」と言い続けることだと思う。子供はそれだけで安心するものだろう。安心した子供は、外に行っても友達に優しくしようとするものだ。それは、親が優しくしてくれたからと、安心している子ほど挑戦できる子になるからだ。反対に愛されているという実感がないと周りにも優しくできない。受けるものがなければ与えることもできないのだ。
 


絵本は小説に比べて、文章も短く子どもに向けて読まれる本だからこそ、内容もわかりやすいものだが、絵本を読むたびに、子どものころ感じていた純粋な感情を思い起こさせてくれる瞬間がある。その感情は決して忘れてはいけない感情だと私は思う。大人になるにつれて、その純粋さや素直さは薄れていき、ものごとに対していいか悪いかで判断をしてしまうようになる。周りの意見や情報に左右されるのには、大人になったからなのだろうか。
そのように、純粋な気持ちを思い起こさせ、絵本を読み聞かせる親のほうが考えさせられる絵本を出版される、のぶみさんにまた、やられてしまった。
 

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