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投稿日:2020/12/15     更新日:2020/12/15

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彼女がこの世界に生まれて1年。

彼女を大切に想う人がこの日のために用意したチュールのドレス。

愛らしい白いレースの襟がとても似合っている。

パパとママが歌う曲たちに合わせてゆらゆらゆれたり、手遊びをする芸達者な彼女。

撮影中はバナナを美味しそうに食べたり

オムツをちらりとしてみたり…

私たちはそんな彼女に魅了されていた。

そのおてては何を紡ぐのだろう。

そのあんよはあなたに何を見せるのだろう。

 

整った静かな空間の中で

彼女の丸みを帯びた柔らかいフォルムが際立って美しい。

まわりを包み込む優しい光が透明感を伝える。

ぽんぽんぽんと筆を使って色をつけた水彩画のようだなと思う。

淡く優しく色づいた世界で。

彼女は何を見つめているのだろう。

 

photo by kazu & yoshi

 

 

先月の朝、同僚の上ちゃんと話しているときに

「自分の型とは何だと思いますか?」と聞かれ、

鬼滅の刃の影響から

『構図美の呼吸 壱の型 三分割法!』

と冗談で答えようかと思いましたが、真剣に考えてみることにしました。

 

うえちゃんの言う型とは、どのように写真を残す傾向があるのか?

その中で「自分が得意とするもの」という意味も含まれていました。

つまり、「自分の写真」ということでしょうか。

 

美しい瞬間を美しく残す。

そのためには、一枚を構成する要素をバランスよく配置することが重要です。

縦写真、横写真かを決め、点や線や面を黄金比率に合わせていきます。

そして、被写体の感情や表情を観察しながら、その瞬間を待ちます。

自分の感覚と目の前の世界が共鳴する時、シャッターを切ります。

毎日毎日自分の写真を振り返りながら、

自分がつくる一枚一枚がなぜこの瞬間なのか、この構図なのか、問いかけてくるようになりました。

 

私の大好きなインテリアで

彼女が落ち着いて周りを見渡せるように座ってもらいました。

縦写真を選択したのは、美しい構造を背景にいれつつ

その空間にたたずむ彼女の存在感を出すためでした。

外から降り注ぐ自然光をメインに

暗く落ちすぎないようにサブで温かい色味の光を加えてあります。

彼女のほっぺや手足のパーツに目がいきやすいようにあえて目線は外した瞬間を選びました。

彼女のために用意されたドレスとインテリアを見たママさんの

「ここのインテリアがとても合うね」という一言を聞きながら、

シャッターを押しました。

 

この一枚は彼女におくられる様々な想いを形にしたものです。

彼女が存在する世界は美しい。

そこに彼女が存在するから美しいのだと思うのです。

 

 

数年前から自分の写真にタイトルを付けるということをしてきました。

タイトルをつけることで、その写真の本質とは何かと考えるようになりました。

そして、今新たに自分の型を探し続けることが自分が写真と向き合うひとつの方法だと感じました。

最近はもっぱら型を知ること、見つけることが頭から離れません。

全集中で様々な型を極め、いつかは柱になる…

という気持ちで写真と向き合っていきたいです。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
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