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「変化の瞬間」をつくり出す

投稿日:2018/1/24

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恥ずかしながら自分がなぜ写真を撮るかということが時々わからなくなるときがある。
自分の中でこれという感覚がなく、撮影はいつものようにすすんでしまう。
そんな自分自身を振り返りながら、
自分に足りないのは撮影の条件をつくりだす力だと思った。


一つの問題は、自分の中で理論が不足しているということだ。
そのなかでもう一度、写真を撮るということを学び直さなくてはならないという思いが強く出てきた。
写真分析というのに苦手意識をもっている私は
感覚で撮ってきた写真ばかりだ。
今の自分には写真を裏づける理論、それを実践していく段階が必要なのだ。




『光に意味を持たせる』という取り組みをしていた月、
前回コーディとして入らせてもらった3兄妹に再会した。
今回カメラマンで撮影をさせてもらい、末っ子の妹ちゃんのソロはお兄ちゃんたちの撮影が終わってから始まった。
去年より大人びた彼女の雰囲気から彼女自身が撮影を楽しみにしてくれていたことがわかった。

彼女の魅力は凛とした目元と雰囲気、そこに見え隠れする可愛らしさ。
撮影がはじまると彼女は女優さながらの落ち着いた雰囲気を出す。恥ずかしがるそぶりも見せない。
ふわっとしたイメージよりも強いコントラストのある写真が似合うと思った。
部屋の窓から降り注ぐ光、そこに彼女に立ってもらった。
光と影が生み出すコントラスト、そして彼女が放つ魅力が一つになった。


彼女のことをたくさん知っているわけではない。
でも彼女の心はそこにあって、その扉をノックするように近づく。
髪の毛を耳にかけてもらった。
私が更に何かを言えば、彼女は表情を変えるだろう。
何も言わなければ、このまま意味ありげに視線をこちらに向けているだろう。
変化は勝手に起こるのではない。
自分が意思をもって何かを投げかけたときに起こるものなのだ。


「変化の瞬間」をつくり出す。

そのために光という条件をみずから設定していくことを学んでいる。
ただそこに存在するものを受け入れる自分から、
自ら変化を投じる自分へ。





 

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