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Photo essay tomiki
投稿日:2017/11/29
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謎、、、と言われる彼。
私の中では、優しくて、それでもって何だか憎めないキャラとして存在している。
満面のスマイルで、唐突に世間話を始めたり、
目を細めて何かを真剣に見ていた…と思ったら、突然お菓子を手にとり食べだす。
撮影で汗だくになる姿はもはや違和感のない普段の光景の一部になっている。
彼のやることがわかりやすかったり、わからなすぎたりして、逆に面白い。
ロボットとか言われたりしてるけど、実は誰よりも人間くささをだしてる人と私は勝手に思っている。
そんな彼とは大学時代の先輩後輩の関係が今もそのまま残ってるようで、程よい距離感もある。
すーさんやゆうちゃんからは「二人が話してるところを見たことが無い」と言われてしまったが、
そこまでお互い関心が無いわけではない。(と思っている)
彼との関係をそこまで突き詰めたり、彼という存在を明らかにしようとしたことはなかったが、フォトエッセイを書くと決まった先月から、とみきとはなんぞやと改めて考えてみた。
大学時代から変化した印象はいくつかある。
学生時代の機敏にダンスパフォーマンスを披露し、教授の前ではりきって大声でプレゼンしていた若々しかった彼は、
再会時、トレンチコートにグレーのタートルネックを着こなすようになっていた。
そして、ちょっと色んな意味で大きくなっていた。
実は文学少年であったこと。
苦手なもの、怖いものが結構多いこと。
アイドルに癒されるらしいこと。
そんな彼は、芸術家気質があって、写真の学習では「絵のような写真」を撮るという目標を立てて取り組んでいる。
月々の方向性を決めて、ライフスクールという全体の場で共有してくれている。
今月のことだが、その方向性に具体性がないように見えると金リーダーから指摘されることがあった。
とみきが目指している何かがあるのだが、それが見えないという話だった。
その時、とみきがいつものように笑って話すことはなかった。
彼が成し遂げようとしている何かも。
彼が求める理想も。
目の前の彼の感情を揺さぶるものがあるのに、
私はそれを理解することをしてこなかったということに気づいた。
後日直接話をしながら思ったのは、
彼は人よりも、
・自分からでてきた感性で何かを生み出したいという欲がある。
・追求はしているけど、それは何かに固定されたものではない。
・固定的な何かを撮りたいというよりは、
自分が生み出した写真をとおして、何が生まれるかを見たい。
のではないだろうかということだ。
人の琴線に触れる美しさをもった写真が生まれる理由。
それがどのように生み出されるのかを模索しているように見える。
とみきの中で絵というのは芸術家たちが追求してきた美の原理が詰め込まれた一枚なのだろう。
彼が残したい「絵のような写真」、それは美の原理と自分の感性と被写体が調和された、
そんな一枚なのではないか…と思う。
(的外れだったら教えてください。)
これから彼がどのような写真を残していくのか、
目指している一枚というのをもっと知りたいと思うのだ。
先日イタリア旅行から帰国した彼は、ヨーロッパの風を受けている。
「かずさん、店舗の庭に『フィレンツェ ・スポット』を見つけたんです!」
と嬉しそうに話す彼。ちょっと理解できずにいると、その写真を見せてくれながら楽しそうに話してくれた。
(店舗のお庭で撮った写真に写るおとなりさんちの屋根がフィレンツェの有名な屋根の色と同じらしい)
そんな、たわいもない会話の中で、彼と共感できる部分が増えていくのが嬉しく思うのだ。
そして、私を理解しようとしてくれていることも嬉しく思ってる。
彼がときおり見せてくれる優しさも。
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