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投稿日:2016/7/4

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クローズアップの写真をどうして撮るのでしょうか?

それが私にはわかりませんでした。

 

ただかわいいからという理由でいいのか?

写真にバリエーションをつけるため…でいいのか?

自分の中でこれだ!という答えが見つけられなかったのです。

歴代のカメラマンの方々のクローズアップの写真を研究しながら、

被写体に寄る写真を撮るときは最高の条件が必要ということはわかりました。

光、背景、被写体の表情を引き出す仕草、手の位置‥‥

 

でもただ単に寄ればいいという訳でもない。

技術だけでいいクローズアップが撮れるという訳でもない。

何かが必要なのです。

近寄る理由が!

 

その疑問を解いてくれた写真がこの一枚でした。

核心はこの子の目です。

最初からこの子の大きくて魅力的な目を生かせる場所をずっと探していました。

それがテラスのガラスの扉越しの写真だったのです。

カメラの目とこの子の目が見つめ合う瞬間、

彼女の目からは憧れのような、好奇心のような感情を感じました。

この子が見つめるのは、ガラス扉の外にいる私。

でも彼女が本当に見ているのは、もっともっと広い世界。

 

この時、どうして寄る写真をとるのかが分かったような気がしました。

 

私たちは相手を知り、理解するために近寄り、

そして、通じ合うために近寄るのです。

 

それが正に写真を撮る歓びなのかもしれません。

I see.



  photo by kazu & chifumi
【大宮店6月主題 クローズアップ】 

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