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らくだとライオンと赤ちゃん
投稿日:2016/5/7
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photo by Kazu & Yui
ニーチェは「ツァラトストラ 三つの変化について」で
人の精神が変化していく象徴として
らくだから、獅子へ、そして子供へと例えました。
らくだは自分に課せられた荷物を背負い、砂漠をひたすらあるいていきます。
私たちの人生は、自分に与えられた責任、義務を背負いずっと歩いていくのです。
でもそのうち獅子に変わる瞬間がくるというのです。
獅子は自分を束縛するものを取り除くために闘争を挑み続けます。
今の現状を否定して、私たちは何ものになろうというのでしょうか?
そして、最後に人は、子供になるというのです。
子供はどんな場所でも自分を忘れ、無邪気に、
何かにとらわれることなく、自由に創り、遊びます。
私たち撮影者も
こうやって変化していくのかもしれません。
私たちが何かを見て美しいと感じ、
それを残したいと思うのは当たり前のことです。
では、その美しさをどのように残すのか。
私たちはすべき何かがあることを知っています。
それを否定してみて、本当に自分がやるべきことを探そうと奮闘します。
これを探し、探し、探し…
そして、最後に自由を手にするのだと思います。
何ものも
自分を遮ることはないことに気がつきます。
自由に表現できる歓びがあふれてくるのです。
親が子供を愛する行為は
本当に美しく、
子供が親を慕う行為は
本当に愛おしい。
人とは、そのような行為を受け継ぎ、受け継いでいくのだと思います。その証拠を残す。
私の責任であり、目的であり、最高の歓びです。
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