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青山店
写真分析 「システムについて」
投稿日:2022/4/20
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最近ネットニュースで堀江貴文氏がプロデュースしているパン屋さん「小麦の奴隷」の話題が記憶に残っています。
何ともインパクトの強い店舗名は一瞬に記憶にして記憶にこびりつき、同時にくすっと笑ってしまうほど私には刺さったネーミングでした。
確かに、言えてるかも。
フォトグラファーという自分の仕事に当て込めてみると、写真の奴隷ってどんな状態なのだろうか。
きっと写真を撮らされているような感じなのかもしれません。あーなんとなくわかる気もするし、分からない気もするし。
知り合いのフォトグラファーがこんな事も言っていました。
「プライベートで撮る写真は楽しいんだけど、仕事で撮る写真はつらいんだよね」
写真を撮る事自体は変わりありませんから、何故撮らされている感覚に陥ってしまうかと考えると、写真を撮る際の条件が作用しているのだと思います。
例えば1枚撮影の写真館があれば、ライフスタジオの様に75カットをお渡しする写真館もあります。
写真館によって価格もまちまちですし、大きく見ると1組にお客様が体験するシステムも異なります。
システムの本来の目的を見失うと、当たり前ですが良いサービスは提供できません。
システムをうまく使うか、システムにのせられるかの違いだと思います。
今回ライフスタジオの75カットのシステムについて考えます。
フィルムからデジタルへカメラへの時代の移り変わりとともに、お客様に複数の写真をお渡しする事の出来る写真館が生れていきました。弊社も例外ではありません。
顧客にとっての最大の利点は、短い時間で多くの写真を安価に購入できることが最大の価値です。
これまで写真館で撮影する機会が多くはない、毎年の誕生日記念や、お子様の自由な動きにあわせての撮影、横顔など、これまでプロの手が加わる事の少なかったシーンに、記録の概念がマッチされて行ったのだと思います。
さて、この75カットのシステムも受け止めようによっては、重荷にもなりますし自由になる事もできます。
この写真は、ご予約頂きましたご家族様のおばあ様の誕生日記念でご来店いただきました。
3家族集まっての撮影はとても賑やかで暖かく楽しい撮影となりました。
お孫様4人とおばあさまの手をつなぐ写真を撮る際です。
お孫様の1人が、「私左手にします」とおっしゃってくれました。
お話しを伺うと、入籍を控えており左手の薬指にエンゲージリングをしておりました。
「せっかくですから1カット手の写真を撮りませんか?」
そのようにご提案させていただきました。
単なる普通の流れと会話かもしれませんが、私は複数の写真を提供できるライフスタジオのシステム強みはここにあると考えています。
良い意味で決まり切っていない、撮影の内容と自由度の高い75カットの構成は、顧客と担当撮影チームに任されています。
コミュニケーションを介しながら、相手に一歩踏み込める提案ができるシステムであるのだと思います。
決まり切っていないからこそ提供できるホスピタリティな部分ですが、これは同時に一律化する事の出来ない属人化されてしまうデメリットもあります。
ですから少しでもなりたい像に対して、昨日よりも近づくんだ。という意志と行動がシステムの使い方の明暗を分けるのかなと思います。
理想へは程遠いですが、明日は今日より近づけるよう小さなことを企てながら、撮影に入りたいと思います。
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