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写真っていいよな。【ライフスタジオ仙台の写真】
投稿日:2020/7/16
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Photo:gomei
Codi:Chiba
前回の写真分析では写真の記録とアートの話を少しだけ考えてみたのですが、考える前にそもそも私はアートに精通していないという根本的な矛盾があることが、恥ずかしくもわかりました。
アートって色んな形があるし、アートの定義を探してみることにしました。
辞書的意味は「特殊な素材・手段・形式により、技巧を駆使して美を創造・表現しようとする人間活動、およびその作品」とのことです。
特殊な〇〇〇というのはいかにも漠然とした表現で、普遍的な〇〇〇も良くわからない、きっとそういう方も多いのではないでしょうか。
では内容と形式で考えてみると、美を創造・表現をするために、表現方法となるものを各自が選んで活動することになります。
例えば、絵描きさんは絵で表現するし、華道家は花で表現するし、写真家は写真で表現します。
なので極論的に言ってしまうと、美を創造・表現をしようとするものはすべてアートになるわけです。
だからすべてはアートだという主張に対して私は反論をすることは出来ませんし、何となく肯定側にいるわけです。
ここで重要なのは、技術がどうのこうのの話がアートなのではなく、その表現したい美とは何なのか、それを明確に設定することが、私が行っている写真で表現することで一番大切な事なのではないのではないでしょうか。
今回も記録をポイントに考えてみたいと思います。
この写真は写真のジャンルを大きく分けるとポートレート写真です。
中でもマタニティー撮影の中の1枚ですので、記録写真として分類されます。
記録ですから目の前の描写を正確に残せばそれはそれでOKな訳です。
機械的に撮ることで成立するのかと考えてみると、きっと成立してしまうのですが、純粋に成立させられない大きな矛盾点があります。
それは撮影者の意図が必ず反映されてしまう点です。
強いて言うならカメラマンの「よく撮りたい」という良くです。
ここで言う良くとは記念撮影ですので、被写体の美しさを適切に残すことだと考えました。
そして美しくる為に、流れ、時間、環境、技術他方の要素を集めながら撮影を行っていきます。
結局はこれを繰り返していくうちに、どうしてもアート要素が入ってきてしまうのだと考えます。
ですから、美を創造・表現をしようとするものはすべてアートになるという風に置き換えられるのかもしれません。
ではこの撮影で表現したかった美について考えていきたいと思います。
記録写真ですので美の創造ではなく、表現だと考えています。
この写真は写っている要素がとても少なく、こちらで用意したものといえば撮影場所くらいでした。
撮影で初めて出会うわけですから、それは撮影側も被写体側もそれなりに緊張します。
「こんにちは」とあいさつをしまして、遅くとも20分後には撮影が始まっていきますので、緊張した状態で撮影がスタートします。
ですのでコミュニケーションを密に撮っていけるのは、撮影に入っていってからと言っても過言ではありません。
なので正直言うと、撮影する前にわかる事なんてほんの少ししかないのです。
情報収集が肝心です。
まず最初に強く感じたことは、旦那様のドカンとした笑顔と大きな声。
奥様は緊張しながらも、私たちと旦那様のやり取りに、どうしても笑ってしまう感じ。
これが不思議と、話せば話すほど魅力的に感じてくるのです。
北海道の話になれば食べ物の話ばかり、2人の共通の趣味はなんとも意外なツーリングで、奥様は職場にご自身のバリオスというKAWASAKIのバイクで通勤していると。
それをなんとも楽しそうに、この笑顔で話してくれるのです。
ふと思ったのです。
これ以上に今引き出せる「美しさ」はあるのだろうか。
きっとこれを残すことが、この家族の美を表現できるのではないかな~。と思い、最後にこの写真を撮ることに決めました。
最後にした理由は、コミュニケーションを沢山とった後ですので、自然な表情が出やすいと考えたからです。
2人の表情が一番活きることをポイントに組み立てようと思いました。
抜群の笑顔の皺までしっかり残したい!と考えましたので、光は順光にしました。
さて撮影環境はどうするか。
ホリゾントでの撮影も考えましたが、背景が白よりもトーンを落とした方が、表情を活かせると考え、ホリゾントの壁から6~7M離れてもらい、ストロボをほぼ正面から当てます。
そうすることで、明るい部分は人物の身にすることができましたので、真っ白な背景で撮るよりも、表情を印象的に写せるようになります。
情報2はお揃いのスラムダンクのTシャツです。
胸のワンポイントがしっかりと写るように、無理せず真正面を写せる簡単なポーズにします。
無理をしないポージングがとても様になっていたので、それ以上のポージングはお願いしませんでした。
たったこれだけでいいような気がしました。
最後に、この写真を通して表現したかった美とは何なのかと考えてみます。
それはきっと、今回写ってくれたご夫婦が醸し出す雰囲気というざっくりしたものなんだと思います。
それにはこの表情が一番適切だと考えますし、この撮影条件も良かったのではないかと思います。
この表情はこれまでの数十年間のありとあらゆることの積み重ねがあり、人間形成され、そして今の状況があり、今の笑顔と雰囲気があるのだと。
この写真は、設定するのは経った数分だったかもしれませんが、こう考えてみると、何十年も時間がたって、そしてめぐりあわせがあって、映し出された雰囲気なんだと。
人を撮るというのは、よっぽどアートなことなのではないだろうか。
そんなことを思わせてくれた、ご夫婦でした。
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