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青山店
写真分析~楽しさの次に何を撮ろうか。~
投稿日:2018/7/23
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Yokohama Aoba
photo:gomei
codi:Kouno Hikari
前回の写真分析で写っていた女の子です。
楽しそうな写真は前回記しました、ではホリゾントで撮影をした家族写真の後に撮ったソロ写真の話を書いていきます。
家族で楽しく!という写真の後にはどんな写真を撮ってみようかなー。考える事が大切です。
しっとりとした写真なのか、これまた元気な写真なのか、パきっと格好つけた写真なのか。
さて、どのような写真が正解なのでしょうか。
全くもってわかりませんね。私も分かりません。
どの様に撮るのかはあくまで方法だと考えますので、迷った時は軸を考えてみるとすっきりします。
ここで言う軸とは、1シーンをどのようなテーマを持って撮影をするのかという事にしました。つまりは「このようなテーマで撮りたいから」、「このように撮る」という事になります。簡単に言うと、目的と手段として考える事が適切なのではないだろうかと思います。
例えば、好きな女の子に喜んでもらいたい(目的)から、花をプレゼントする(手段)。写真も変わらないと思います。
今回は家族というワードを念頭に形成してみました。連想ゲームの様に、家族→家族の休日→お出かけ→公園。とワードをコロコロ組み替えながら考えてみます。これだけだと撮影者の私も?ばかりが、残ってしまいますので、もう少しだけストーリーを作って、具体的にしてみましょう。
ストーリーを作る際は、カメラの立ち位置(どのような目線をもって)を決める事が大切になります。何となくカメラだ。というものですと、なんのカメラ?なんでカメラ?説明がつかない点がいくつも挙げられてしまいます。
私自身、親になったことはありませんので、あくまで空想の世界ですが、父親目線の写真に挑戦する事にしました。以前公園に遊びに行った際に、隣の家族がテントを張って遊びに来ていました。
原っぱをかけたり、飛び回ったり、元気に遊ぶ子供をみて、成長をひしひしと感じるんだろうな。なんてその際に考えた事があります。
毎年、子供は著しい成長をし、遊ぶ内容も話す内容も大きく変化をしていきます。
今回はそんなストーリーを撮ってみよう。
少々長くなりましたので、簡潔にしてみると「公園で子供の成長に、ふと気が付く父親」というテーマにしてみます。場所は公園。
ですが、カメラを持つ私は父親ではありませんし、スタジオに公園はありません。
この2つに合うような条件設定を行うことが、大切です。
まず公園という条件を満たさなければなりません。いえ、満たせませんので、近い条件を探すことが大切です。この時点で全身写真の線は消えました。全身を写しながら公園ぽさを感じて撮る事の出来る場所が無いからです。
全身が撮れないなら、もっと細かく見て探してみよう。緑がある場所という目線で見てみると、意外にもいくつか条件として適している箇所が見つかります。あくまで写した写真がそう見える事が大切ですので、私の写真分析に何度も登場してくる、玄関を今回も使用する事にしました。これで、撮影場所は決まりました。
次は光です。
これは少し迷いました。簡単に言うと彼女の全身を影に入れるか入れないかです。
野外撮影をする際に、影に入れて撮る事はオーソドックスな撮影方法で、どこでもきれいに撮る事の出来る撮影方法です。
今回もそうしようかな、と考えてみますが、なんとなく違和感も残ります。
なんかディテールが無いような気がする。ただ単純にこの程度の疑問です。
子供はすばしっこいので、実際に公園に行ったらあっという間に見えなくなってしまうくらい元気に走り回るのではないだろうか。
ですから、気が付いた時には、テントを張っているだろう日陰の場所から日向に飛び出しているのではないだろうか。
少し直で光を当てよう、そっちの方がきっとリアリティーが出そうだ。とはいえ、表情に直接光がバシッと当たってしまうのは、写真としてかなりきつい状況になってしまいますので、あくまで表情は影になる様に設定します。太陽からの光を背で受け、光のラインを作る事を意識します。
次はレンズですが、感覚的にキラキラした印象を持ちたかったので、背景を大きくぼかすことにしました。天気も晴れていましたので、光の反射により玉ボケが出来る事はわかっていたので、望遠レンズを装着しグーッと構えます。
次にポーズですが、特にこれといったポーズはつけていませんが、大切にしたことは、のぞき込んでいる雰囲気が出るようにという事です。
何となくテーマを考え、情景を想像してみると、あぐらでテントに座っている画が沸いてきましたので、その際は素直にそれに従ってみる事にします。
ですから少しだけ下から撮る事、彼女の髪の毛の長さがのぞき込んでいるような雰囲気を作るのに、大きく要してくれました。
なんだか、「まかせてよ」なんて言われてしまいそうな彼女の雰囲気と写真ですが、5歳という年齢において、彼女がたくましくなっていくとともに、親御さんは嬉しさと寂しさがだんだんと募っていくんだろうなと、撮りながらしんみり感じた1枚でした。
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