Staff Blog


青山店
scrollable

写真分析~影と光を探そう。~

投稿日:2018/2/15

1762 2


Yokohamaaoba
Photo:gomei
Codi:Mayu Kanasugi

 
 
本日春の気温により駅までの足取りが爽やかになった五明です。
横浜青葉店は広いのですが、光が中々伸びてこないという点もあり一枚の写真の中に露出比を作るのが少々難しいな!なんて思っていたころから、もう一年が経ちました。
時間は早いもので、すっかり横浜青葉店の構造にも慣れて来て、毎日楽しく撮影をしています。
 
さて写真を撮る事を撮影と言いますが、名の通りに【影を撮る】ことを差します。つまりは光があれば必然として影が生まれますので、光と影は相互依存関係にあることは容易にわかります。光がなければ影もないですし、影も無ければ光もないです。ですから撮影場所を探す時には、私は主に影を探しながら撮影をすることが多いです。
ここは横浜青葉店の玄関の入り口になります。横浜青葉店にお越し頂いた事のある方は皆さん一度は通った場所です。昼くらいの時間で、日がだんだんと上がってきた頃でしょうか。この場所の左手の窓により屈折した光が、直射光として一筋ぴしゃっと入っています。
細かくインテリアを探していくうちに見つけ、あるイメージが作られます。
 
 

【人も光と影みたいなものではないか?】
 

 
性格も明るい、暗いと称されることがありますが、これも写真に例えると露出比に当たるものだと思います。決して彼女の性格が暗いというわけではありません。このように相互関係に当たるイメージを撮っていくことで、彼女の色んな角度からの写真が彼女自身の本質に近づけるのではないかと考えます。本質は現象からしか見出すことはできないからです。
ではイメージを作るにあたり一番大事になることは、彼女に対して一番最初に抱いたイメージは何であるかということになります。
私が抱いた第一印象は、とっても家族仲が良く素直な姉という印象です。
何事にもハキハキと答え、パパママととても素直に話し、屈託のない笑顔が持ち味です。これが恐らく日ごろの彼女であり、親御さんが一番見ている彼女のイメージだと仮説を立てます。それが明るいという内面のイメージです。
ではこのような写真を撮る決定打になったことは何かというと、コーディネーターのナスが設定してくれた黒いドレスとグレーのハットです。明るい⇔暗いと対照的なイメージに対して、大人っぽさを兼ね備えた彼女はテーマに持ってこいの状態でした。ですから自然と【ここにしゃがんで~】と口から出ます。

あれ?あれれ?
撮影をしていると何かに気が付きます。屈託のない笑顔はあまり見えなくなり、どことなく視線に「格好良く撮ってよ、オジサン」と言われている気がしました。あくまでも気ですが^^
良く考えれば当たり前のことなのですが、もう彼女は9歳です。どのように撮られていて、どのように写るのか、勿論検討がついていたのでしょう。そこにいるのは屈託のない笑顔を振り前いていた彼女ではなく、もう一つの面を見せてくれる彼女でした。きっとこのような仕草は中々親御さんが見ることは少なく、親御さんの知らない環境でふと見せる表情であり、だれにとっても新たな発見に入る部分だと考えます。


 
では最後に、何を撮りたかったのかを記します。
ただ単純に格好良く撮りたい!!!というわけではなく、彼女に対しては前途した内容が基本ベースとして敷かれておりますので、こう考えます。
【光と影の相互関係を表す形式を使用することで、彼女の持つ光の部分が影の中から、より際立つのではないだろうか】
単純に落ち込んでいる写真ではなく、どことなく何か楽しいことを待っているような印象は、彼女自身が持つ性質だと判断しました。
だからこそあえて、この写真でいう影に当たる部分に彼女を配置しました。
 

 
では光について書きます。
ハイライトは中央から右下に走る光です。一見肉眼で見ると光が当たっているのはその部分だけと思いがちですが、良く考えてみるとその部分にただ単純に強く当たっているというだけです。ですからその場所から光が伸びていますし、良く見るとほかの場所から弱く光が入ってきていることも多々あります。この場合は帽子に当たっている光があるのでTOP光!ではなく、左から伸びてきているサイド光として被写体の光に設定しました。サイドから当てることにより、影ができますので、よりドラマティックに撮ることができると考えたからです。なぜならテーマは光と影ですから。


 
構図はいたってシンプルに考えました。
衣装と背景が同系色であり、基本的な統一感が表れていましたので、あえて小細工をするよりかは真正面から、被写体の帽子と光の位置を考えると斜線構図になります。大きくとらえて1対1の比率を作りますので、シンプルに安定感ある構図になりました。シンプルの理由は、撮りたいものもシンプルでしたので、効果てきめんと考えたからです。

 
最後に私と彼女です。
ここも相互関係に当てはまるかもしれません。例えば子供と大人というように。
しかしもう少し考えてみるとこうだったのかもしれません。

 
【物事を斜にとらえがちな私を通して、彼女のポジティブな部分を残したい】

 
これも明暗という点で相互作用したように思います。これは後付けですが^^
色々と書きたい内容はありますが、最終的には自身の意図に落ち着くものだと考えています。そして私という人と写真を通して、彼女の核にすこ~~~~しだけ近づくことができたのではないだろうかと考えながら、タイピングをしています。
 
 
 
 
 

この記事をシェアする

美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

撮影のご予約はこちらから

スタジオ予約

お役立ち情報をお送りします

新規会員登録

Official SNS

  • Instagram
  • sns
  • Instagram
  • Instagram
/