Staff Blog


青山店
scrollable

写真分析 ~幸せは歩いてこない、だーから歩いていくんだなー。~

投稿日:2017/12/15

1658 0

yokohamaaoba
photo:gomei
Codi:Kanasugi

 
 
幸せは歩いてこない、だから歩いていくんだな~♪
という有名なワンフレーズがありますが、30歳を迎えようとしている今日この頃、身に染みてきました。
家で晩酌をしながら何となく思いふけながら、いつかこうなってたらいいな!なんて夢物語に胸をときめかせている歳でもありません。
本当に、人生行動あるのみですね。
 
まあ私の余談はこの程度にしておいて、写真の話をしていきたいと思います。
この写真を見て賛否両論はあるとは思いますが、幸せ写真を残そう!と思って撮りました。
こんなことを書くと多方面から幸せの定義は人によって違う!!なんて怒られてしまいそうですが、ここではその規定よりも幸せを感じやすい、笑顔について考えていきます。
笑顔=笑いになるのですが、笑いの定義は昔から研究がされ、哲学的にも科学的にも仮説と規定が延々と繰り広げられています。
まあこれは笑いとはなんであるかという話になるので、幸せについて調べてみました。
かの有名な広辞苑にこのように記されています。
 
満ち足りていること。不平や不満がなく、たのしいこと。

 
 
写真の彼が幸せかどうかはわかりませんが、きっとこの写真を見た人は何だか言葉に出来ないようなフワっと温かい気持ちになっているのではないでしょうか。
このページを開いた70%程度の人がそう思い、30%はなんだ!この写真は!?だと考えています。
ではこの写真は特に誰にとって幸せ写真になりうるのかを考えてみると、答えは単純に彼の親御さんだと考えます。
ライフスタジオにお越しいただき、親御さん達が共通して抱いている不安は「笑顔がでるかな?」ではないでしょうか?笑顔がすべてではないですが、笑顔の写真は重要です。
 
先日、本社の石垣さんの娘さんの3歳七五三を撮影したのですが、ライフスタジオの社員でも同じでした。
撮影のことも熟知しているのですが、勿論この人は1親という目線で少しハラハラしているようにも感じました。
だからこそ撮影中に子供の笑顔が出ると幸せを感じるものだと考えます。
笑顔によって不安を解消する現象が目の前で満ち足りて、写真を見た結果、不明不満がなく、楽しめている。
それを可能にするものが、今回は笑顔であり、幸せ写真の種だと考えます。
 

ここからイメージを作る作業に入ります。
私が基本的に物事を考える際によく使う帰納法を持って説明していきます。
帰納法とは観察事項から類似点をまとめあげた物を結論とする考え方です。
なのである程度の経験則が必要になります。
ここでは幸せを親御さんに一番感じて貰える写真に設定をします。
  1. 親御さんは撮影に対して、笑顔が出るのかコンデションに漠然とした不安を抱いている。
  2. カウンセリング時に、「一度機嫌を損ねちゃうとダメなんです」という情報から、短時間勝負になること(なぜならソロ撮影前に目を擦りだしていたから。)
  3. ハウス型スタジオを選択する人には、自然に撮りたいという欲求と、自由に子どもが動けるという知識があることから、家に近い状態での撮影を望む方が多い。
  4. ライフスタジオが初めてなので、期待に応えてくれるか心配。
 
以上が情報収集をした大体の内容になります。
これらの共通点を考えてみます、つまり不安の種です。
1.笑顔写真が欲しい。
2.良い機嫌で撮影に臨みたい(笑顔が出やすいから)
3.動ける条件下で家に近い状態で撮影したい(家では笑顔を見ることができるから)
4.ライフスタジオでの撮影の経験がないので、対応に不安。(笑顔の撮影)
という風に共通点に笑顔が関与していることがわかります。
つまりは、笑顔を引き出しながら写真として残すことができれば、この不安は解消されます。
だからこそ、幸せ写真の核は笑顔だと今回の撮影に関しては結論付けることができます。
 

では次はどのように撮るかです。
笑顔の写真と一概に言っても沢山想像がつきます。
例えば、引き写真で遊びながらはにかんでいる姿も笑顔の写真ですし、笑っている目元だけを残したパーツ写真も笑顔の写真になります。
ここで、う~んと唸ります。
考えながら、私らしさとは何かを考えます。
主観的にも客観的にもにぎやかな撮影を私は行う事が多いですし、それが撮影現場での武器だと自覚しています。
なので、私らしい写真で「幸せ写真」を残すことで、私を伝えるとともに幸せを伝えることができるのではないかと考えます。
ここで一つテーマが作られました。
 
幸せしか映っていない幸せ写真を撮る。
 
 
最近コンビニで買い物をしたときに、漫画雑誌の表紙がグラビアアイドルばかりだったことを思い出します。
メインターゲットが男性なので、そのようになっているのだと思いますが、写真はどれもしっかりと撮るものを撮っている印象を抱きます。
ああ、こんなところからも参考になる客観を得られるのだなと思いながら、今回その知識が活きることになりました。
写真全体に幸せ要素だけが写るように画角を設定しよう!そう、それは笑顔100%写真、君の瞳に10000ボルトばりの写真です。
 

しかしそんな都合よく事は進みません。
気が付けば3シーン目に入っていました。
これから最後の彼のソロ撮影を行うのですが、どう転ぶかまだ何とも言えない状況でした。そんな時!彼が眠そうに目を擦りだしたのです。コーディネーターに入っていたナスこと金杉と一緒に緊張が走ります。
機嫌よ崩れないでくれッ!!!
ナスが注意を引くようにシャボン玉を吹いてくれました。その瞬間先程にはなかった光景が広がります。
 

ケラケラと、体を震わせながら笑っている。
そして期待の眼差しをナスに向けています。
ナスと私は無言の会話をしました。
五明「ナス!シャボン玉だ!!!」
ナス「OK!わかってます!!」
多分こんな感じだと思います。
 

しかしチャンスの時間は短いです。
私は24-70mmレンズを装着していたので、一気に被写体へ近寄る必要があります。
なぜなら彼の笑うと目が垂れる幸せそうな笑顔の写真を画面いっぱいに撮りたいから。
しかしでかい私がぐっと近づくと驚いて泣いてしまう可能性も大いにあります。
 
最近読んだ本にこのように書かれていました。

 
考えて、考えたら、答えが出なくてもまず行動。
 

ありがとう、やってみます。
地べたに座る体制で撮影をしていたのですが、俊敏に動くためにほぼ手とお尻を使ってスライドするように移動します。
立ち上がって座るという動作のロスカットにつながります。
後はナスと私と彼のタイミングを合わせることが最大の難所です。
ナスがここというタイミングで、シャボン玉を吹き、それに反応して彼が笑い、私がこれまでかと近づきシャッターをきりました。
 
モニター後、親御さんがこのように話してくれました。
 
「こんな笑顔になるのは珍しい。」
 
 

私たちはありがたく誉め言葉として頂きました。
幸せは歩いてきませんので、見つけに行かなければなりません。
宝くじは買わなくては、当たりません。
写真も考えと行動を通さないと、だめです。
結果が沿うと嬉しいですね。
この写真は良いとみるかどうかは、多くの見ていただいた方によって、評価が下されます。
何もかも、良があれば悪もあります。
しかし一つ言えることは、彼の親御さんには伝わったこと。
これが一番大切だと信じています。
 

この記事をシェアする

美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

撮影のご予約はこちらから

スタジオ予約

お役立ち情報をお送りします

新規会員登録

Official SNS

  • Instagram
  • sns
  • Instagram
  • Instagram
/