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青山店
scrollable

~写真分析~ 口元と花。

投稿日:2017/12/8

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yokohama aoba
photo:gomei
Codi:Kanasugi Mayu
 
元気爆発!そんな印象を彼女に持っていました。
何故なら、初めてった時から元気よく大きな笑い声を挙げながら走っていたからです。
青葉店では最初ホリゾントへお通しする事が多く、カメラを持ちながら向かう頃には、部屋から漏れる声で彼女の性格がある程度わかったような気がしました。
「わー!きゃー!」
ドタドタドタ!!
そんな音に戦々恐々と寿司ながら初対面を行いました。
 
パパさんママさんから話を伺ったり、彼女自身と話し、また気分の上昇を確りとみていくと、いくつかの情報を得ることが出来ました。
最近はまっている物はディズニープリンセス、撮影が毎年楽しみな事、ドレスを着ると要所要所にお姫ポーズ?を見せてくれること、でも元気に走り回ることが楽しすぎる事。
もうそれはそれは十分な情報でした。
フリフリ!っと撮っていこうかなと思っていましたが、元気な姿を見ながらチャンスがあればと思ったのも事実です。さあ、撮影はどのように変化していくのかそれだけでもカメラマンとしての楽しみは満載です。
 
案の定家族写真、姉弟写真と驚くほど元気な撮影が敢行されて行きました。勿論私の撮影スタイルが影響しているのも事実です。私がガソリンみたいな存在になっていました^^
しかしちょっと違いを感じたのは、最終シーンの彼女のドレスでの撮影でした。
「では、こっちで撮ろうか~」
といつも通り撮影場所への誘導を行います。
いざカメラを向けると、何か違いを感じます。
ん??
数分までドレスをなびかせながら走り回っていた彼女は居なく、彼女が抱いているドレス(プリンセス)を感じる点が多かったのです。
例えば、ポーズに対しての肩の入れ具合、上目使い、会話多くの要素からそれを感じさせます。仕草を介して「こう撮って!」と聞こえてきます。心でわかったよとつぶやきます。
 
この時の私の頭の中は、
恐らく彼女が抱いているイメージ+彼女の知らない一面を撮りたい気持ちを残したいと考えていました。ドキッとするような、こんなこともするんだね。モニター後にそんな一言が出たらいいなと考えていました。
普段は元気な彼女の新たな一面をとらえるにはどうしたらよいか…ふと彼女を見ると、手には小道具のブーケと、少し尖らした唇が目に入りました。これだ!そのように感じたら即実行。
仰向けに寝てもらい、顔を隠すように手前に置き、出来る限りはっきりと写したかったのでいつものアップよりも絞ります。何度かシャッターを切りながら何となくしっくりと来ない感覚があり、なかなかオッケーが出せませんでした。何かが足りないなと考えながら見ていると、彼女が手持無沙汰だったのか、人差し指を咥えました。
その瞬間を突発的に、シャッターを切りました。
何となく足りないと感じていたのは、彼女が選んだ行動でした。
彼女を知り、演出しようとしていたイメージは、実は自分が知っているかもしれないという不確定な情報であり、知らず知らずの内に自分が抱いたイメージの型にはめようとしていたように感じます。
そこには彼女自身が選ぶ何かが欠けているために、彼女と私の写真を通した一致には程遠いように感じました。
 
パーツをピックアップした写真は、写す要素が必然的に少なくなりますが、それと比例して想像力を掻き立てる要素が大きくなります。
いわばイメージカットのような印象ですが、見せる部分を最小にすることで、伝えたいメッセージ性を強く打ち出すことが出来ます。
今回写したいものは、彼女が抱いていたであろう、姫のイメージであり、花に囲まれているよなイメージ、そこに彼女が映し出される瞬間それが、彼女の行動であり、癖であり、指をくわえた口元でした。
 

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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