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青山店
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写真分析 美しさの観察。

投稿日:2017/9/30

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Yokohama aoba
Photo:Reiri Kuroki
Codi:Misaki Nakagawa
 

 
 
美しい!と感じることはもしかしたら非日常の様に感じていますが、毎日巷に溢れているのかもしれません。
盛り付けが綺麗な料理を見れば美しいと感じますし、カラフルな絵画など見ても美しいと思います。
街を歩いている時にヴィンテージカーを見かけるとそのフォルムを美しいとも思いますし、陶芸家の考え方を知ると、購入した陶器に魂が宿っている感じがして美しいとも感じます。
勿論街ですれ違う人を見ても思う時はあります。
 

そのように美しさとは人の価値観に左右されながら、時代背景すらを反映します。
はたまた目に見える外見の美しさもあれば、目に見えない内面の美しさもあります。
美しさと一言で表すてみるものの、多角的に見る事の出来る要素なので、一言で規定する事は困難な作業です。
さて写真の話に入ると、写っている彼女は美しいです。
しかし、彼女が考える美しさと、私の様な第三者が感じる美しさと、カメラマンが感じた美しさとは、似て非なるものなのかもしれません。
何故なら全員見る目線が違うからです。
美しいと分類される言葉の中に、各々が規定する美しさが存在します。
それを結果物という写真を媒介して、これらの美しさの概念を一致させることが良き写真なのかもしれません。
 

その一致させる確率を高めてゆくには、多角的に情報を集めながら整理し、適切な方法を用いて撮影するほかありません。
以前FXの勉強をしている時に、一冊の本にこのような事が書かれていました。
「成功の秘訣は、多くの成功者たちの共通点を見つけることにある」と。
成功者と言っても成功しているジャンルはまちまちで、業種も違えば方法も独自の物が多いです。
だからこそ一件異なるものの様に捉えがちですが、どこかしらにその共通点である秘訣が転がっているらしいです。
とても難しく、簡単に行うことが出来ないからこそ、成功者は少ないわけでもちろん私も失敗しました。^^
多くの情報を多角的に分析する事で、現象から本質を見つめることが確立を挙げる方法になります。
ではこの写真ではそれは何か。
 

この写真の肝は、濃淡だと考えます。
構図も、光の設定もシンプルな一灯撮影となりますが、モノクロで撮る事において陰影のグラデーションと、髪の毛のグラデーションが綺麗に映し出されることにより、見ている者の視線を奪います。
そしてその濃淡を美しさとして映し出せる被写体との出会い。
この二つを持って撮影者の意図がモノクロとライティング、そしてポージングとして具体的な指示を基に、撮影がされてゆきます。
結果この一枚が生れます。
被写体の彼女と会話した内容まではわかりませんが、女性、化粧、ドレス、光、画角などなど多くの要素の中から自分の価値観を反映し、技法として撮る事。
例えば、これが光だけだとしたら人にはその美しさというものはもしかしたら伝わりづらい写真になってしまっているのかもしれません。
 

美しさを感じる写真とは、美しいという軸の中で被写体の情報と自身の価値観と技法が適切に一致された写真の事を表すのだと思います。
だからこそ、撮影外の他愛のない会話も重要で、本当の意味で被写体に近づく技法なのだと思います。
だからこそ私はこの写真をみて美しいと感じ、美しさの考えを記しています。
その時にこの写真は私の中では一致したものであり、素敵な写真という規定が下されます。
自分がこの写真から美しさを感じるように、自分の価値観すらも考えさせられる良い写真だと思います。
次は私が誰かに考えさせることのできる、写真を撮らねばなと強く感じる私にとって意味ある写真でした。
そうして、次につなげる大切さを改めて考えさせられる写真でした。
 

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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