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写真分析 観察してみよう。
投稿日:2017/9/30
1525 1
Yokohamaaoba
Photo:Reiri Kuroki
Codi:Misaki Nakagawa
F:2.8
ISO:640
1/160s
70mm
最近観察の具体的な方法を教えて頂いたのですが、今回は普段自分が撮影をするよりも客観性を大切に多角的に観察が出来るのではないかと、玲理さんとサキちゃんの写真を分析する事にしました。
さてさて自分が携わっていない撮影なので、主観的な一枚の写真への思いという部分では正直書くことが難しいのです。
なので、私が撮っていない写真を理性的に分析するには何か形式が必要だと考えます。
物事は体系的に見る必要があります。
一つ一つの要素を別の物だと考え整理をつけようものなら、一つの写真の事を分析しているはずなのに、何故だかまとまらなくなってしまいます。
矛盾が生じてしまうのですね。
最近7RULEという番組を見ました。
色々な職人さんを追うドキュメンタリー番組なのですが、その人物のマイルールを7つに分けて紹介する番組です。
紹介される誰もが、自分自身に約束したルールを基に日々の活動を行い、自分に鞭を振るいながら活動していました。
勿論ですが大変そうだな~と思いながら見ていても、皆生き生きして働いています。
何故なら物事を体系的に行い、目標達成に従順だからです。
そして予測と行動をしていました。
私もこの分析を行うに辺り、自分が普段撮っている時のルールに沿って分析をしてみたいと思います。
マイルール
1.被写体の情報
2.イメージ
3.光
4.画角
5.結果
以上5つのルールという形式を持って分析をします。
まずは1。
赤ちゃん、大体6か月から8カ月くらいの可愛い赤ちゃんです。
大体首がすわってきますが、まだ一人で座れるほど身体の成長はしていません。
赤ちゃんの言われる次期は小さくてただただいるだけで可愛いと感じます。
さらにそのサイズ感を比較する事で、身体の大きさをより強調する事が出来、そこに可愛さの助長する演出を組むことが出来ます。
例えば、ニューボーン撮影やお昼寝アートなども見方によってはそのような演出かもしれません。
また身体の話ですと外傷から守るために多くの脂肪をつけ、印象としては丸の形をしていますので、裸での撮影は今だけの特別感も演出することが出来ます。
2.イメージ
この写真を見た時に抱いたイメージは、無条件の愛(言葉にすると固くなってしまいますが…)でした。
このまだ何も自分では出来ない月齢。
またこの愛というイメージには瞬間的に白色というイメージも同時に沸いてきます。
何だか置物の様で置物ではない、そこには人(有機的な存在)がいる事で白く清いというワードが頭の中を駆け巡ります。
そのイメージを助長させるのが小物の効果的な使用だと思います。
まず白のイメージのやさしさを保ったまま映し出している床面に敷かれた白い布団。
そして籠に入ってもらう事で、サイズの比較及び、本当にコウノドリが運んできたような見た目を持ちます。
さらに籠の暖色をたもつように、背景におかれた同系色のクッションが全体の統一感を保たてます。
裸にニット帽。
大人が真似たら大変なコーディネートですが、このアンバランスさがさらに全体の印象を決定つけるような気がします。
何だかマスコットみたいな印象、そんな印象を持った人は少なくないのではないでしょうか。
全体的な白~茶の統一感ある色調が、白くて清いイメージを与えてくれます。
3.光
スポット光よりもフラットな光を使用しています。
何故ならその使用方法の方が、イメージを具体化できるからではないかと考えます。
例えば、固い光を使用する事でおのずと影の濃さが際立ち、前途した印象とはまるっきし異なる写真となります。
そこで写真右手より柔らかい光として設定し、全体的に露出比の少ない一枚としている事で、全体的な色調と色味を残しています。
ベーシックにしっかりと撮ると言ったカメラマンの意図を感じる事と、さらにその設定が適切である事から、被写体の情報、そして自発するイメージの情報を兼ね合わせた光の設定が可能となっています。
4.画角
何度か書きましたが、赤ちゃんのサイズ感がとても表されている一枚です。
なので、他の小物とのサイズ比較対象と共に全身の写真として画角は設定されています。
籠、クッションこの二つの小物の要素によりより一層、赤ちゃんのサイズ感による可愛さは助長されます。
焦点距離を70mmにする事で、写すべきものを整理する事、そして手前の前ボケとクッションのボケみ具合を使用して、奥行き感の演出と、存在感の演出を同時に行っている事が分かります。
絞りを開放で撮る事により、極力被写体だけにピントが合いますので、おのずと見せるべき内容を制限するところにもカメラマンの意図を感じずにはいられない写真となっています。
5.結果
私もカメラマンなので、人の写真を分析する際は自分にも撮れたのかと自問自答しますが、答えはNOであります。
何故かというと、自分には観察するアンテナが当たり前ですが人と全く同じではないという事です。
要は価値観は異なるという事です。
同じお子様で、コンディションも同じ条件も同じでも撮る事が出来ません。
可愛いと思う価値観すら異なってしまうのですから。
この撮影をしたカメラマンの玲理さんには武器があります。
それは「ベイビー特化店舗で取り組んでいた経験の蓄積」です。
具体的な時間まではわかりかねますが、その経験をとおした蓄積された技術を持って、情報収集がされ、方法を適切に使用しすることが出来るのだと考えます。
多くの引き出しの中から、ひとつづつパーツを組み立てていき、一枚の人の心を惹く写真として一致させます。
つまりは赤ちゃんの撮影に対して体系的に行い、意図と写真が一致しているという事だと思います。
だから第三者は、可愛いという印象を持ったり。
愛という印象を持ったり。
希望という印象を持ったり。
様々な印象が各人の中に残る事ということは結果が出ている証拠だと思います。
そこには形式も内容も共に重要であり、ライフスタジオの写真が体現されている者だと考えます。
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