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写真分析 ~イヤイヤよ~
投稿日:2017/7/26
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Yokohama aoba
Photo & Write by Kazuma Gomei
Coordi by Kaori Kinoshita
Photo & Write by Kazuma Gomei
Coordi by Kaori Kinoshita
自然、自由に、いつもこの内容との戦いになります。
毎度写真分析にて記していますが、ライフスタジオは決して自然な環境ではありません。
写真館ですから毎日来るような場所ではなく、カメラを向け続けられるだけでも結構疲れるものです。
ですから、当社HPにも載っている様に、人為的に自然な環境へと近づけてゆく事が必要なのです。
つまりは人の力を効果的につかって、自然な写真を残してゆくという事になります。
私のプレイスタイルとして元気よく撮影をする事が多く、時には子供たちより元気なのではないかと思ってしますのですが、元気な笑顔と共に撮影がされてゆきます。
夜な夜な冷静に考えてみると、果たして本当にそれらの行為が自然に近づいているのだろうかと考えるのです。
子供は一日平均400回笑い、大人は平均15回程度笑うらしいですから、その点からは笑顔の写真は自然な一枚になりえるのかもしれません。
では400回笑う以外の表情は自然ではないのでしょうか。
いいえ、自然な一部です。
では共通点を探すとすると、自然なという言葉は何かの言葉の前に意味としてしようされる内容です。
自然とは多くは、表情と仕草に対してライフスタジオでは使われることが多く、もっとかみ解いて見ると、表情と仕草の共通点は感情だと考えます。
この表情良くするよね!こんな仕草多いよね!
これも立派な自然な一部ではないでしょうか。
この写真はシーンの最後にじっと構えて撮りました。
もう何時終わっても大丈夫ではあったのですが、少しいつもの自分のタイミングをずらすかのように、カメラを構え続けます。
彼女は、眠気と戦い続けている事は重々承知していましたので、何かが出るなと予感します。
しかしそれがなにかまでは明確には見当が付きません。
じっと待ちづつけながら、眠たさが表れる仕草を待ちました。
この様な仕草が発生する事は、それまでの撮影の時間に何度も見ていたので核心に近い感覚を覚えていました。
撮影の中での彼女の仕草という情報を貰い、技術と環境を利用して撮影をしてゆくのですが、言い換えると否定の否定という感じでしょうか。
自分だけの技術から、彼女を観察し、改めて撮るときにどの様に撮影をするのか。
まずは横写真に決定したときの余白をどうするのか。
単純な話、被写体の顔前方に余白がある場合は前向きな印象を与えやすいです。
返って後方に余白がある場合は、余韻を感じる効果があります。
もう嫌だよ~、そんな声が聞こえてきそうな仕草が出る事から、後方の余白を選択しました。
息をひそめてじっとその瞬間を待ちます。
コーディネーターのかおりちゃんにもそのような空気が伝わったのか、じっと私に時間をくれます。
心の中ではさあ来いさあ来い、被写体の動きに合わせてずいずいと私も動きながら画角を合わせます。
この表情がしっかりと主役になると様に、耳まで頭は切り落とし、下半身は膝まで切り落とします。
一枚の写真を撮るためには空間をコントロールしなければなりません。
光、インテリア、性格、癖、音、色、被写体、全ての要素を認識した上で、整理と連結を行い私とかおりちゃんの行動が決定します。
一人では行えず、明確な役割分担が必要です。
ライフスタジオの写真は、適切な行為が一致された写真の集合体だと私は考えました。
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