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青山店
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ハニカム㉑~伊藤、折れています~

投稿日:2017/6/6

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最近社内で話題のチャッピーこと伊藤智くんですが、この度めでたく折れました。
チャッピーとの出会いは4月に仕事で出会い、なんとなくそつなくこなす青年の印象でしたが、ここ最近深く接するようになってゆくと、それはそれは大きな間違いであったことに気が付きます。
 
彼の人生の夢や希望みたいな話を聞いていたのですが、正直ピン!と来るものが少なく、私もうーんと悩んでいました。
質疑の成立が中々できず、その間を埋めるようにポッと言ってみました。
「あのさ、チャッピーって本当に不器用だよな」
「そうなんですぅ~」
瞬時に彼が自分自身を認めて話す姿は少々悩みを表に出した瞬間に感じます。
 

ここ最近はお互いに30分早く出社をして、具体的に仕事の話をし彼の全体的な向上を目的とした訓練を行っていました。
これは、こうで、こうだから、このように行うのだ!!
ハイ!
すると、このような効果が生れて…云々…
本当に一つ一つ細かく、密に教えてゆくにつれてチャッピーの心がゆっくりと燃えてゆくのが分かります。
特に心に残っている訓練の一つが、子供に対する団扇の使い方。
その効果についてはみなさん理解をしていると思いますので割愛をしますが、その光景の一部がこれです。
 
             

 
ライフスタジオのような子供の笑い声が絶えない明るい雰囲気のスタジオなのに、彼の表情は大見栄をきっている歌舞伎役者の様な表情で、私の彼に対するコメントは、
「馬鹿か、なんか怖えよ。」
の一言でこの日の訓練は終わりました。
 
さあ、皆さんお判り頂けるでしょう。
彼の表情から物語る武骨且つ不器用極まりない、彼の性格を。
そして彼は直向きに努力をする男だという事を…
 
 
 
そして時はやってきました。
ある撮影中に、団扇を使用瞬間がやってきます。
きっと彼はこのように思った事でしょう。
「今こそ訓練の成果を見せる時だ…!!」
盛大に団扇をあおぎ、戻ってくる瞬間に…!ボキっ!!
 
現場は把握の為に状況を担当カメラマンに聞くと、
「私の背中に何かが当たりました」
 
そこに彼らしさが詰まっていました。
彼は頑張るあまりに、一人でこけて折ってしまったのです。
そしてその状況見たものは誰もいなかった…
これぞまさにX-file状態。
 
事務所にいた私に苦痛の表情をしている彼とカメラマンがが戻ってきて、
「撮影変わってもらっていいですか~?」ともちろん撮影に参りました。
チャッピーはしきりに、
「スイマセン!スイマセン!!自分の不甲斐なさが…!!!!」
と涙を流しながら言っていたのですが、その声がいつもの飄々とした音色でなくて、感情が詰まった声でした。
撮影中に欲しい声はソレソレ~!と言いたくなりましたが、あまりに酷なため言葉を噛み殺し、病院に行っていただきました。
迅速に手配してくれたレイリさん、ありがとう。
 
 
後日チャッピーに電話をして状況を聞くと、自分でもよくわからないのですが、団扇を仰いで戻ってくるときに宙を舞ってしまい、右手から落ちました、と。
ここで状況を簡潔にまとめてみましょう。

①朝練で団扇の仰ぎ方をレクチャーされる。
②チャッピーのやる気が沸々と沸き始める。
③団扇を使う絶好のシーンがやってくる。
④いつも以上のやる気を出し、行ってみる。
⑤一人で宙を舞う。
⑥誰も見ていないが折れた。

 
私は、一人で宙を舞っている大人を見たことがありません。
そして彼はへこたれず、舞い戻る準備を現在してみます。
宙を舞い、どん底へ落ちても、舞い戻ってくる彼の姿をみて正に不死鳥の様だと感じました。
だからこそ、彼に提案をしました。
「チャッピーを改名して、名前をフェニックス伊藤にしろ」
「え…?」
 
まあでも、彼のけがは大きいのでしたが、心までは折れなかったようで、こちらの心配をよそに元気な姿を見せています。
心の吹っ切れ具合は想像以上で、舞い戻ってきた不死鳥の活躍を首を長くして待っています。
彼には一つ朗報がある。と伝えました。
彼のプロジェクトを決めあぐねていた私ですが、不幸中の幸いにも、折れたおかげで君だけの個人プロジェクトへの道筋が立ったと。
内容を話すと、
「ギャハハハハー!そのような使い方は考えに無かったです!」と。
これから彼のブログにて活発に内容が更新されてゆくと思いますので、首を長くしてお待ちくださいませ。  




でも決して彼を馬鹿にしているわけではありませんよ。
不死鳥には不死鳥たる所以が。
それは彼が自分自身にあきらめない事だと考えています。
もしもフェニックス伊藤を小馬鹿にしようものなら、彼の必殺技である右手首ボキボキ拳を食らう事でしょう。

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