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青山店
メイクアップシャドウに。
投稿日:2017/3/30
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Yokohamaaoba
Photo:gomei
Codi:Kuroki
タイトルからは「Make-up Shadowに~♪」と聞こえてきそうなタイトルですが、時折光は被写体の補佐のような存在でいるものなのか、被写体お心誘発させる物なのか考える時があります。
まるで私の永遠のテーマであって、瞬間ごとにその要素は実際には変わりながら撮影が行われるからです。
ただ一つ光に対して私の中に残っている話は、メイキャッパーという漫画に、光によって化粧が完成するという話がありました。
そのくらい光の要素は写真において重要なのです。
【make-up shadow】
簡単な話、光を照ると影が発生します。
つまり光を当てるということは同時に影を作成してゆくということになります。
撮影現場で働いていた時によく上司に怒鳴られていたのを思い出します。
影が発生すると、光の当て方によってですが、一枚の写真に凹凸が出来ます。
この凹凸の度合いは光の強さや量によって度合いは異なりますが、一つキレイに見える要素で不可欠なのです。
この撮影では、被写体の彼女はあおむけで寝ており、窓から差し込む光が直に顔に当たります。
つまりは直光を順光にて使用をしています。
仰向けに寝ている被写体に対して、強い順光が顔に当たっていると、それはそれはのっぺりとした写真になりやすいです。
でも敢えてこの場で、そのように撮影したのにはわけがありました。
「まぶしい?」
「うん、まぶしい。」
「手でふさぎな。」
簡単な会話には意図がありました。
当たり前のように自然に手で光を遮ることで、その奥は手前に対して比較的飛ばし気味に設定をすることで明確に凹凸を作ることに成功しました。
【make-up impression】
光による影との凹凸によってある程度の印象を得ることが出来ましたが、光が見せたくて撮っていたわけではありません。
この写真を最も印象付けるのは右目です。
右目の印象を強めることである程度の効果が表れたのは、他のパーツを中途半端かつ大胆に切ることでした。
正直な話偶然性が含んでいたものもあります。
明るいものに挟まれて陰にメインの要素を存在させることが大きな印象を与えるものだと感じていましたが、偶然の産物として現れたものが、右目少し下、涙袋あたりを照らしている光でした。
このワンポントが無いとすると、単調な暗い明るいが一枚に混在しているだけの写真になりえます。
影の中の意思ある目という印象を作ることが出来ました。
【make-up photo】
理論はどうであれ写真に写っていなければ意味はさほどありません。
写真を撮影するにあたり、被写体の情報は不可欠です。
彼女はとても恥ずかしがり屋さんで、とにかく色々なことを精いっぱいで頑張ってくれていました。
確か入学の撮影と一緒に撮影をしたドレスシーンでこの写真が撮影されました。
彼女の話を聞いたり、行動をよく観察していると、もじもじと恥ずかしがりながらももっと可愛く写りたいという当たり前ではありますが、欲求を次第に感じました。
私の可愛いと彼女の可愛いは異なります。
6.7歳の女の子と30歳の男性が違うのは当たり前ですし、そもそも人によって価値観は異なります。
私は願いかも知れません。
これからいろいろたくさんの経験をすると思うけれども、この時期のことをこの写真から思い出してほしい。
不器用ながらも楽しみながら撮影した今日のことなどを。
だからこそ、一見大人ぽいポージングと光に幼さが残る女の子を撮っているような気がします。
もちろん無理強いをするわけではありません、あくまでも相手を尊重し、相手に合わせるように。
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