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青山店
表と裏と裏と表。
投稿日:2017/3/29
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Yokohamaaoba
ここに宣言します。
私はネガティブ思考の人間です。
というと周りの人たちは私に対して何とも言えないような、慈悲ともとれるような目線を送ってきます。
仮に自他ともにポジティブ思考の人を見る目線はガラッと180度違う目線が送られます。
印象としては明るい、楽しいというような印象が雰囲気として流れておりそれはいい事でもあります。
私はポジティブな思考ではないのですべては憶測にすぎません、しかしネガティブ思考に関しては経験と理論を持ち合わせています。
何故なら私はネガティブなのですから。
ここで一つ考えてみます。
ネガティブは悪い事なのでしょうか?
自己啓発の本を読むと、多くの本にポジティブになるための方法が記されています。
言いたい事はわかりますが、本当に悪い事なのでしょうか?
【現象と本質】
物事は表裏一体です。
良いの裏には悪いが隠れており、悪いの裏には良いが隠れています。
他にも成功と失敗、変化と安定、主観と客観のように、ほんの小さなきっかけで裏側へ陥ります。
逆も然り、失敗も成功へ小さなきっかけで変わります。
芸能人の成功の軌跡を紹介するTVでもそのような事がいつも話されています。
ではこの理論だとネガティブの裏にもポジティブは存在する事になります。
言い換えるとどんなにネガティブ思考の人にもポジティブが存在するという言う事です。
ここでは書けませんがネガティブな思考のあまり、たくさん大変なこともありましたが、それらの経験の中で小さなポジティブを見つける事となり、現在に至ります。
だから私は何かとネガティブの中に隠れているポジティブな部分を撮影したいと思うようになりました。
【静と動】
ライフスタジオの写真を語るうえでよく出てくるワードの一つです。
これもお互いに依存関係にあり、写真から垣間見れます。
初めて彼女に会った時の印象は、元気!という一言です。
この年齢特有の可愛げあるいたずらな性格や、自由な感情表現をするあたりに元気だと感じました。
そのまま撮影を行ってゆくと、もちろん爆発するような笑顔が多くまるで写真から声が聞こえてきそうなほどです。
2シーン程撮り進めてゆく中で、私の心には何かが足りないと感じるようになりました。
それは一つの疑問です。
彼女の姿はこれが本当に全てか、知らない部分があるのではなかろうかという疑問です。
圧倒的動である彼女の静を撮りたい!と願うと同時に、それが75cutを締めくくる何かだと確信めいたものを感じました。
【身体と心】
静の部分を撮影したいと思うことは、彼女の動きを単純に止めればよいというわけではありません。
ただただ止まっている写真こそつまらないものはありません。
それならば人形を撮っている方がよっぽどいいと思うからです。
この写真で言う静は彼女のポージングです。
ソファーの背もたれにグデーンともたれかかるようにして、頬杖をしてもらいました。
それは彼女のやりやすいように指示をする事で、楽さを演出する為です。
では動の部分は何か、それは右側に大きく垂れている髪の毛です。
ヘアセットされ大きくうねるカールと、ソファーにあたりうねる髪の毛が動きにアクセントを出してくれます。
ここまでで身体の準備は整いました。
あとは彼女の心をどう動かすかが、この写真の決め手です。
それは一瞬の「つまらない」という感情が必要とされました。
何故そのように行ったかというと、動の性質にある事はこれまでで分かっていました。
つまらないという印象を作る事で、ほかにやりたい事があるのに、早く終わらないかなと相手の考えをこちらのアプローチによって作る事です。
その感情が目に宿った瞬間を撮影しました。
すると静と動を一致させる要素、感情の撮影も行うことが出来ました。
【撮影方法】
上記の意図から望遠レンズを使用して物理的な距離を撮りこの一枚は撮影を行いました。
また手前の格子をぼかすことで彼女だけの空間に見えるように撮影をします。
この写真のポイントはやはり目の色ですので、第三者の視線が必然的に向かうように、ソファーの背もたれをそれまでの道筋の様に撮影をし、印象強い写真にしようと思いました。
私もこの写真を撮りながら、ああやはり私は見えづらい向こう側の感情を撮りたくシャッターを切っていて、自分自身を投影しようとしているのだと。
まるで自分のポジティブを探している様に。
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