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青山店
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楽しく遊ぼう。

投稿日:2016/11/23

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Koshigaya
Photo:  volvo
Codi: Takako kawahara

 
 
私は日常的に使用しているアイテムが考え一つで画期的なアイデアグッツに変化するTV番組などを見ると、毎回心が躍ります。
他にもカードゲームの効果の使い方にも、認識する人が違えばその数ほど新たな戦略があるように、色々な物を自分だけのルールに当てはめて認識していることを強く感じます。
合気道の伝説塩田剛三は、合気道が実践的でないとバッシングされ自信喪失していた中、上海の旅行で暴漢に襲われた際、合気道の神髄は地面を使うことだと確信と気づきを得たようです。
私たちはほかにもどのような物を自分のルールに当てはめて認識しているでしょうか。
 
ハンガーラックは洋服をかける物です、ドレスは独特できれいなシルエットの服です、大きな帽子は大人っぽく見せるアイテムです…
大体の方はこの写真に含まれている目に見える重要なアイテムに関してはこのように認識しているものだと思います。
つまりそのように用途を認識していると、アイテム本来の効果を十分に発揮できると同時に、そのように使わなくてはならないという固定概念に考えが支配されていることにもなります。
では一つ撮影者ではない自分にも疑問を投げてみることにします、なぜそう考えるのかと。
 
ハンガーラック
まず誰もが目を引かれるのがハンガーラックの使い方ではないでしょうか。
左右均等に仕切りがされているハンガーラックにあえて、片方側に二人がひしめき合って入っていること。
途端窮屈そうなのはこの少女二人だけではないでしょうか。
ハンガーラックに意識を傾けながら、ふと面白いことに気が付きました。
あえて窮屈なラック内に入り込むことで、子供の小ささを比較して認識できることです。
一人ひとりを毎日の生活で見ていると、子供は日々成長をします。
姉は小学生4.5年生くらいでしょうか、その程度大きくなった子供は敬語使うことは勿論のこと、気までつかえてしまいます。
しかしよく考えてみると、まだ9~10歳の子供に変わりはありません、外見でいうと身長140cmくらいでしょうか、どのように内面が育っていようとも子供なのです。
写真を撮るに辺り、人の内側に入り込んでゆくことは大切ですが、まずは目に見える部分、つまりは外見の判断もできるわけです。
これは先ほど挙げた固定概念の話ではなく、子供は子供であり、子供の可愛さはすでにあふれているということなのです。
子供とはこうである!という話とは全く異なります。
 
またポーズも実に子供らしいと感じます。
あまり日常的にはしないであろう、足を組ませてポーズを行っています。
組むことで、ラックに当たるお尻の面積が半減される為、その分二人がくっ付ける効果もあります。
慣れていないからこそ、不器用さが露骨に出ます、うまくできないことから表情が出ます、普段やらないから不安定になり妹をつかむ手に力が入ります。
恐らく子供らしさを出すために足を組ませたのだと思います、それがいろんなことに関連をし、一つの表情とポーズへつながります。
 
色調
一般的に服装がおしゃれに見えやすい法則があるようです、衣装提案をする際にもそれを心掛けて提案するときもあります。
それは色調を三色以内に収めることで、調和を保つことができるからです。
確かに服装に7色も8色も使っていたらにぎやかな印象を持ちますし、ZARAの店員さんがスタイリッシュに見えるのは、黒で統一されているからでしょう。
では写真に戻ります。
床、ドレス、手前の草が白系。
木やレンガやカバンの茶色。
帽子や写真上部の枠の黒。
全体的な色調が3色以内に収めてあることから統一感がある一枚に感じます。
光が弱すぎては草は白く映らないし、肌も灰色に映る可能性が出てきます。
恐らく燦々と光が降り注いでいた日だからこそ撮影ができたのでしょう。
 
色調の調和+固定概念外の使い方=写真の統一感?
とても判断が難しいですね、見る人によって感想が異なるように、皆写真の見方も人それぞれのルールで見ているからです。
どのような分野でも伝統と革新があるように、きっちりがよい方も自由がよい方もいます。
私もあまりにも奇をてらったものは好みません、しかし良い写真に共通していることは、これらすべての要素が主役である被写体の為に使われているという点だと考えます。
彼女たちを見て彼女たちの特性を探すし、それを効果的に表すために光、画角、サイズ、ポーズ、配置、焦点距離などが配置されてゆきます。
それらが合わさった写真こそが、良い写真と認識されるのではないでしょうか。
 

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