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青山店
scrollable
蘇る金狼。
投稿日:2016/11/15
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Kohshigaya
photo:gomei
codi:Cho
1979年公開、日本映画、主演:松田優作。photo:gomei
codi:Cho
10年位前、ハードボイルド物の映画に嵌っていた私は、TSUTAYAの邦画コーナーでこの映画と知り合いました。
はだけたシャツを羽織り、仰向けに寝そべる松田優作を固い閃光が照らしており、左手には拳銃を。
少し睨みつけるようにカメラを見ている姿に男心が惹かれました。
当時主流であったさわやかにまったりとした映画ジャケットとは一線を引いたような、男臭いジャケットが一種のショックでもありました。
その印象が脳裏に焼き付いていたのでしょう、スーツとハットを被った少年が、少し眩しそうに私が準備をしている部屋に入ってきました。
少年が感じていた眩しさの原因は、部屋の入口付近を強く照らしていた閃光でした。
全く別物のパズルピースがカチっと嵌る感覚です。
スーツ姿+眩しそうな表情+閃光=蘇る金狼。
あとはこの少年のイメージに沿うかどうか。
いつもイメージの具現化を考えるときに、自身のイメージに当てはめるのか、もしくは被写体や環境の条件からイメージを作ってゆくものなのか迷う時があります。
正直時と場合もありながら、結局は違和感があるのかないのかという評価の元決定されてしまう漠然さも持ち合わせています。
イメージに完全に当てはめてしまうと不自然さが前面に出てしまいます。
理想は後者のイメージの膨らませ方でしょう、ではこの少年にはこの少年だけの理由がなくてはなりません。
一つ挙げるとすれば、【眩しくて嫌だ】という感情です。
眩しくて嫌だ×松田優作はあうのだろうか…?
表情をより効果的に演出するために、極端にコントラストを付けました。
けだるいような表情を前面にたすために、写真のほとんどの部分をつぶすことを選択し設定は、
f/4
1/500s
ISO 125
としました。
そして眩しさから必然として顔をそむけることを予測して、顔に影が半分以上かかるところでシャッターを2.3押す。
デジタルカメラを使用していたのでサブディスプレイで写真をすぐ確認できますが、この写真は確認しませんでした。
まー、撮れていなかったら撮れていなかったでいいじゃないか。
その方が男らしいではないか。
私のハードボイルドへの唯一のマナーだ。
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