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青山店
scrollable
予感を感じて、結果を撮る。
投稿日:2016/10/17
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koshigaya
photo:gomei
codi:Takako
photo:gomei
codi:Takako
「結婚⒑年目で初めて写真を撮ろうと思うのです。」
初めての会話の際にとても印象に残っている会話でした、今まで一度も写真館での撮影は未経験で、不安と期待からか数店舗事前見学を行ってくれていました。
ママさんは私よりは年上だろうと思いながらも、会話をするときの目はまるで宝物探しをしている少女のようにキラキラとした印象でした。
結婚⒑周年の撮影、初めての撮影、パパへどっきりのサプライズ、多くの期待と願望を素直に話すママさんの言動は、写真を通した空間提供を主体とするライフスタジオにとっては需要と供給が一致する願ってもいない要望でした。
私は「必ずドッキリを成功させましょう。」このように答えたと思います、しかし頭の裏側では、ドッキリを仕掛ける側にもドッキリを仕掛けたいな~と、ママさんの願望に対し、私の新たな願望も沸いていました。
見学から2か月くらい経った頃でしょうか、越谷店へ撮影でお越しいただきました。
パパへのドッキリを敢行する緊張からか、前回あったとよりも全体的に固い雰囲気でしたが、ママさんはお手製の紙吹雪、鼻眼鏡、アプロかつらなど多くのコミカルな小道具を持参してくれました。
「ふざけた写真にしたいんです!」
任せてください、私が一番ふざけていますから。そんな思いを抱きながら撮影に入りました。
撮影場所
お持込いただいた小道具と衣装を見て、どうふざけるかを決めなくてはなりません。明らかに衣装はふざけているのに真面目に撮るのか、わかりやすくシンプルに撮るのか。
一つヒヤリングをしていてヒントを得ました、「妹の方がかつらをかぶるのを物凄く嫌がっていまして…」
準備段階ですんなり行くことは考えられません、ある程度の感情的な動きが予想されるため、対応が幅広く出来るホリゾントでの撮影を決定しました。
また白背景で撮る事で、被写体の存在感を十分に出すことが出来ます、そしてパパさんはこの時かつらをかぶる事を知りません。
撮影方法
そのため全員に目をつむってもらい、「これから帽子を全員にかぶせます」と私が全員にかぶせました。
そしてカメラを構える。
「はい!目を開けて!!」
予想通りエー!?という反応のパパ、楽しむ長女、嫌がる妹、微笑ましく見守る母親、その瞬間にシャッターチャンスが広がります。
感情と共に体が動き、偶然にもかつらが落ちます。
楽しむ女性陣とたじたじの男性、良い構図が生れました。
画角
先ほど記載した通り、素直な感情を撮る事が条件です。よって全身の写真を白いっぱいに撮り、被写体の存在感を強く出すために横にカメラを構えます。
予想だにしない動きが出る場合がありますので、シャッタースピードも200に設定し、多くの現象に対応できるようにしました。
まとめ
常に考える事があります、自然な写真をどうしたら撮れるだろうか。衣装など見ても不自然です、日ごろこのような格好で生活はしていないでしょう。
しかし写真館で写真を撮る事においては、全てのお客様も不自然な状況だと思います。
つまりは条件は圧倒的不自然な状況です、しかしライフスタジオは自然な写真として評価を受けることも多いです。
不自然なものをつなぐもの、つまりは一枚の写真の中に自然を感じる要素は、調和ではないでしょうか。
不自然な物と物を自然につなげるもの、それは人が持っている感情だと考えます。
素直な感情こそがそれら要素の間接材となり、一枚の自然な写真を生産する事につながります。
だからライフスタジオでは、被写体を動かす力が重要なのではないでしょうか。
それは心を動かす力です。
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