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私を狂わせたもの①

投稿日:2016/6/16

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私を狂わせたもの。

思い返すと本当にたくさんの物が挙げられます、熱中し好きで止まないものとでも言うでしょうか。

簡単に言うと本当に私が好きなもの、私を説明する上で切り離せないものです。

 

おそらく私を構成する要素の3割はこれでしょう、ずばりゲームです。もしかしたら好きだった野球よりも芝居よりも人生で費やした累計時間が一番多いかもしれません。

その中でも私を一番狂わしたゲームは、2000年発売ファンタシースターオンラインです。(以下pso)

確か中学一年生の私はゲームボーイアドバンスのソフトを購入しようとトイザらスに向かった、誕生日プレゼントを買ってもらえるのだったと思います。
欲しいソフトもあり、買い物はすぐ終わるはずでしたが、ゲーム売り場に唯一あったデモtvに映っていたゲームに心を一瞬にして奪われた、まるで一目ぼれのようにです。

見出しには「日本ゲーム大賞」と大々的に宣伝をされていた、それが何なのかは全くわかりませんでしたが主人公らしきキャラクターが鉱山のようなステージを駆け回り、ドラゴンを倒す映像が今までプレイしてきたゲームとは一線を画していました。

近未来を想像させる画面に口を開けたまま見入っていると、一緒に来た母親の声で我に返りました。

「欲しいゲームあったの?」

欲しかったゲームはあった、しかしその瞬間に欲しいという感情は欲しかったものに、既に過去の感情になっていました。
素直にうん、と言えなかったのでしょう、私は考え悩んでこれとpsoをさしました。

しかし問題発生、psoはドリームキャストのゲームであり、私はドリームキャストを持っていない。つまりpsoをやるには本体とソフトの2つを購入しなくてはならなく、もちろんそんなに高価な買い物が許されるはずがありません。

正確には思い出せませんが、本体は3万円くらいではなかったでしょうか、ソフトとメモリーカードで4万円越え…

ここからはどうにかドリームキャストを購入できないかと母親と交渉をします、もちろん話は難航しましたが、ソフト以外の代金はお年玉などの自分がいただいたお金で清算することとなり、晴れてSEGAユーザーの仲間入りを果たしました。

 

少しドリームキャストの話もしたいと思います。
ドリームキャストととはゲーム本体第6世代として発売をされ、ライバル本体はSONYのプレイステーション2と任天堂のゲームキューブでした。

結果からすると大惨敗であり、有名な湯川専務がその失敗から表舞台から見なくなってしまいました。

しかし私はそんなSEGAが好き!バイクメーカーだとKAWASAKIあたりでしょうか、そんな立ち位置が好きなのです。

ドリームキャストには多くの魅力がありました、なんといっても時代を先取りしたインターネット対応、そしてまだまだ現在みたいにはインターネットは普及をしていなかったので、電話回線を使用したダイヤルアップ接続も可能でどの家庭でもオンラインゲームを楽しむことができたのです。

またメモリカードもたいへん特殊で、形はポケットベルのようなものでした、これは優れもので家で遊んだセーブデータをゲームセンターの対応可能筐体に差し込み、自分のデータの持ち運びが可能だったわけです、スポーンというゲームでは大変お世話になりました。

 

さてさてこんな大変素敵なおもちゃを手に入れてしまった中学生はもう止められません。

まずは売りであったオンラインでゲームをしてみます、もちろん家はADSLを入れていないので、ダイヤルアップ接続、これは大変危険な接続方法です。

電話回線を使用しゲームを遊ぶので、つなげると基本的には電話が使用できなくなります、料金も電話料金として請求されますので、10秒いくらの世界、何時間もゲームをすると大変なことになってしまします。

こんなことがバレたら親になんと言われるかわかりません、しかし欲望には勝てません。ガンガンつなぎます。

すると親が電話が壊れたと騒ぎ出します、そして何か知っているか?と尋ねてきます。

勿論答えはNO。

そしてすぐさまゲームを終了し、電話が終わったらまたゲームの繰り返し、その月の電話料金は大変でした。

 

瞬く間にオンラインゲームの魅力に憑りつかれてゆきます、オンラインゲームのすばらしさは自宅で一人でゲームを行っているのだが、一つのサーバには同じようなプレイヤーがたくさんいるわけで、家にいながら友達とゲームをしているような感覚でした。

見た目も年齢もわからない人たちとボスを倒す達成感は、野球で勝つことの喜びを超えてしまいました。

寝る間を惜しんでゲームをして、psoシリーズに費やした時間は何千時間でしょう。

ここで虜になった要は何だったのでしょうか、簡単です。ほかのプレイヤーとの関係でした。

共通目的をチーム内で役割分担をし、達成するためにより効率的な働きをし、達成を繰り返します。

だから楽しかったのでしょう。いまだにオンラインゲームを行ってしまいます。

 

一番やったゲームは何?と聞かれたら真っ先にpsoと答えます。

これのおかげでますます家を出なくなり、ゲームセンターに勤めることになり、いまだにゲームをするダメな大人になってしまいました。

今思い返すと、このゲームと出会ってよかったことがたくさんある分、後悔もたくさんありました。

果たしてどちらが幸せだったのでしょうか。

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