Photogenic


青山店
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dedicate to you,

投稿日:2023/3/20

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photo & write by Reiri Kuroki

coordi by Minami Haruyama

 

@AOYAMA

 

 

思い返してみれば、あまりこういう写真は撮ってこなかったような気がする。

商業写真館という性質上、と、自分の癖。逆光は多用するけれど、被写体の顔を基準に露出を決めるから背景はオーバーで、光に包まれているような、そういう写真をよく撮ったし、それが好きでもある。

柔らかい、ふんわりした写真。そういう写真は、家族や子どもの写真を撮る表現には概ね適していると思う。

 

この写真を撮った理由はふたつ。

ひとつは、彼女がマタニティであったこと。

お腹の膨らみ方はまだなだらかで、そのラインを強調したくてシルエットになるようなモノクロームを選択した。シンプルな構成の中で描き出される曲線は、育まれている小さないのちの存在を確かにそこに、感じさせてくれる。

 

ふたつめは、かつて横浜青葉店で一緒に仕事をしていたひとの写真をふと思い出したから。

敏腕コーディネーターだった彼女が、カメラマンとしてその感性に任せて撮る写真が、私はとても好きだった。私が上手く光を使いこなせなかった写真を見たあとに「この光すてき〜真似っこしてみます〜〜」と言って、真似っこどころかしっかり仕上げてくれたりした。

光と影を大胆に使う、そんな彼女が撮ったシルエットのマタニティ写真があって、ふと、その写真を思い出してしまった。

 

もともと、被写体の彼女の撮影をコーディネーターとして担当していたのがそのひとだった。

数年前から私が撮らせてもらうようになり、今回彼女がこうしてマタニティとして来てくれたから、だからこそ、そのひとの写真を思い出してしまったのかも知れない。

 

自分があまり撮ってこなかった、そんな写真を撮る時は、そういう何かの影響がある。

私はそのひとから、たくさんの影響を受けた。今も、なお。

 

私がそのひとの真似っこをした、そんな写真。

 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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