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投稿日:2017/11/30
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今年自分が撮影した写真の中から、自分でとっておきの1枚を選ぶ事の難しさ…
他人が選ぶ写真と自身が選ぶ写真は違うという話をよく聞きます。私自身も実際、自分はこれが良いと感じた写真と選んでもらう写真が全く異なる事が多々あります。写真を選ぶ基準は様々あると思います。他者が選ぶ写真は技術や好み、表現力、その写真から感じられる共感力などいろいろあると思いますが、自分が選ぶ写真の基準は何かと考えた時に、私は何を基準としているのか分からなくなる時があります。
どの写真もその1枚1枚には思いであったり、その時持てる技術は詰め込んだ写真であるのに、その中からさらに1枚を選ぶ「決めて」は何であるのか?いつも悩みます。私は以前、報道写真展を見に行ったことがありますが、たった1枚の写真から「伝える」という力をとても強く感じました。何枚も切られるシャッターの中から選ばれた写真にはその画角に収まったモノと撮影者の魂が凝縮され、それが1枚から溢れていました。その写真展を見に行ってから、少し私の選ぶ基準というモノに変化が出たように感じます。
私が今年最も伝えたかったモノは「家族の愛」です。スタジオでは家族写真は必ずと言う程撮影しますが、家族写真は多くの方がカメラマンのお任せでと言う方が多いです。もちろん、カメラマンが構図やライティング、ポーズを指示するのは当たり前の事なのかと思いますが、私はスタジオで家族写真を撮影する理由は、家族の関係性を再確認するためだと考えています。その再確認の場でカメラマンが家族の想いを結ぶ手伝いをするのが役割だと思います。だから、全てお任せという一方通行撮影では家族の関係性は見えてこないし、感じる事も難しいと思います。
その家族の関係性や愛は、その家族の中でしか計り知れないものであり、あくまで他者であるカメラマンが推し量って良いものではないのだと私は考えています。この事は被写体との距離感とは全く違う話であって、家族写真を撮影するカメラマンの役割についての私個人の考え方です。このご家族は、こういう写真を撮影してほしいという明確なモノがありました。それは、この家族が思う家族の関係を写真という形で残し、今後に繋げていきたいという意思をを強く感じました。
私がこの家族の想いが詰まった1枚を残すためには、最大限同じく撮影に携わってくれているコーディネーターと共に、その家族がありままでいられる空間をつくりあげ、浸すたらたった1枚が生まれる瞬間に狙いを定める事です。たった一瞬、ママとパパの目線からこの家族の愛の輪が生み出されました。パパとママの目線の中心にいる子供に向けるまなざしが、このご家族の在り方全てを語っていると私は感じ、それ以外の余分なものは必要では無いと思いました。この画面いっぱいの画角を構成は、その為です。
この1年間と言わず、写真に携わるようになって、今日まで何度も光や影、構図など様々な事を学ぶことを繰り返してきました。この学習には終わりが無く、私がカメラを握っている間はずっと繰り返していくことなのだと思います。なぜ、学ぶのかそれはこのような写真を撮影するために学び続けるのだと思っています。たった1枚、そこには文章も何存在しない、けれど多くの人に、たった一つの家族に「伝わる」写真を残すために、学びつづけたいと思います。
他人が選ぶ写真と自身が選ぶ写真は違うという話をよく聞きます。私自身も実際、自分はこれが良いと感じた写真と選んでもらう写真が全く異なる事が多々あります。写真を選ぶ基準は様々あると思います。他者が選ぶ写真は技術や好み、表現力、その写真から感じられる共感力などいろいろあると思いますが、自分が選ぶ写真の基準は何かと考えた時に、私は何を基準としているのか分からなくなる時があります。
どの写真もその1枚1枚には思いであったり、その時持てる技術は詰め込んだ写真であるのに、その中からさらに1枚を選ぶ「決めて」は何であるのか?いつも悩みます。私は以前、報道写真展を見に行ったことがありますが、たった1枚の写真から「伝える」という力をとても強く感じました。何枚も切られるシャッターの中から選ばれた写真にはその画角に収まったモノと撮影者の魂が凝縮され、それが1枚から溢れていました。その写真展を見に行ってから、少し私の選ぶ基準というモノに変化が出たように感じます。
私が今年最も伝えたかったモノは「家族の愛」です。スタジオでは家族写真は必ずと言う程撮影しますが、家族写真は多くの方がカメラマンのお任せでと言う方が多いです。もちろん、カメラマンが構図やライティング、ポーズを指示するのは当たり前の事なのかと思いますが、私はスタジオで家族写真を撮影する理由は、家族の関係性を再確認するためだと考えています。その再確認の場でカメラマンが家族の想いを結ぶ手伝いをするのが役割だと思います。だから、全てお任せという一方通行撮影では家族の関係性は見えてこないし、感じる事も難しいと思います。
その家族の関係性や愛は、その家族の中でしか計り知れないものであり、あくまで他者であるカメラマンが推し量って良いものではないのだと私は考えています。この事は被写体との距離感とは全く違う話であって、家族写真を撮影するカメラマンの役割についての私個人の考え方です。このご家族は、こういう写真を撮影してほしいという明確なモノがありました。それは、この家族が思う家族の関係を写真という形で残し、今後に繋げていきたいという意思をを強く感じました。
私がこの家族の想いが詰まった1枚を残すためには、最大限同じく撮影に携わってくれているコーディネーターと共に、その家族がありままでいられる空間をつくりあげ、浸すたらたった1枚が生まれる瞬間に狙いを定める事です。たった一瞬、ママとパパの目線からこの家族の愛の輪が生み出されました。パパとママの目線の中心にいる子供に向けるまなざしが、このご家族の在り方全てを語っていると私は感じ、それ以外の余分なものは必要では無いと思いました。この画面いっぱいの画角を構成は、その為です。
この1年間と言わず、写真に携わるようになって、今日まで何度も光や影、構図など様々な事を学ぶことを繰り返してきました。この学習には終わりが無く、私がカメラを握っている間はずっと繰り返していくことなのだと思います。なぜ、学ぶのかそれはこのような写真を撮影するために学び続けるのだと思っています。たった1枚、そこには文章も何存在しない、けれど多くの人に、たった一つの家族に「伝わる」写真を残すために、学びつづけたいと思います。
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