Photogenic


青山店
scrollable

待ちわびて

投稿日:2017/10/1

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待ち合わせの時間より早く着いた。
なので改札が見渡せる時計台の下に寄り掛かって待つことにした。
自分が早く来ただけなのに、約束の時間までは長く感じる。
そわそわドキドキ。
まだ時間までしばらくあるのに、気になって改札の方にばかり目がいってしまう。
早く来てほしいけれど、最初になんて声を掛けようかまだ決まっていない。
この待ち時間がもどかしくも心が自然と踊っている。



こんな始まりをイメージした1枚。
この子の持つ妙な色気と雰囲気にそうインスピレーションさせられたのかもしれない。
衣装とイメージ、インテリア。それが一本につながったシーンとなった。
 
自由ヶ丘店のこの廊下は、とても想像力を膨らませられる。
男の子を撮影する事の多いこの場所で、女の子を撮影する時はどうもストーリーが頭の中で作られてしまう。そもそもの場所のイメージから、秋や冬を連想させられる。
私のイメージではそこの場所に似合うのは特に女の子のほうだと感じてる。
この1枚は、ストーリーそのものも意識しましたがいかにリアリティが出せるか。背景が暗いとメリハリが出やすくなってしまう点をどうカバーするのかを考え意識しました。
冬の外というと、空気も冷たく暗い中にも息の白さで柔らかく見えることがあり不思議なことに柔らかく優しい雰囲気を感じることがある。
今回は、背景のライトを全部消し真っ暗にしたため通常の通りに撮影した際には、くっきりぱっきりとした印象の写真に仕上がってします。私自身もそれが好きでここを使用する。
が、今回は前ボケを透かす程度にいれることによりイメージしていた雰囲気を演出するこができた。全体の雰囲気のアクセントにもなると同時に、真っ暗にした背景にも反映されて重々しい印象を与えることなく柔らかくどこか曖昧な質感を出せたと感じています。それに加え彼女自身の醸し出す雰囲気と表情が重なってイメージがより形になったのだと感じています。
 
本来の彼女は、良く笑う女の子なんです(笑)笑顔の多い75カットにはなっていますが、女優でも目指しているかのような表情のコントロールがうまい!こちらがのせられているような感覚にもなる魔性?ともいえるものを持っていた彼女。
また都市を重ねたときにどんな表情を見せてくれるのか今から楽しみです。

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