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青山店
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この場所で

投稿日:2017/7/1

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毎日撮影していると、毎日働いてると、毎日誰かと言葉を交わしていると
見えなくなるものがあります。
 
 
 
誰かと交わるから私は私と感じれる。これは誰しもがどこかで思うことだと思います。
関わることで自分はどう思うか感じれる、自分がどう受け取ったのか、自分がどんな気持ちになったのか?自分の中でぐるぐると考えに考え込んでいきます。そうやって自分で作った真っ暗な部屋に閉じこもり、ふと出口をみるとその出口はネズミ程の大きさの生き物でしか通れないものになっていました。私は殻に閉じこもってしまったのです。



 
それの突破口は私自身でなく仲間でした。
仲間がいることの重要さは13年間やってきた野球の経験から重々承知ではありましたが、大人になって出てくるめんどくささや恥ずかしさが私にはありました。それを気づかせてくれたのが仲間です。
千葉には気を使ってほしくない、さらけ出してほしい、もっと頼ってほしい、、etc
そうやってみえた光がありました。
人に深く入るという方法を自ら閉じていたという気づきかなと思います。
 
毎日、撮影しているのは人です。カメラマンが人らしくないと次のステップにも進みにくいし自分の中にあるフィルターを取り外し見る力がなければ撮る写真も一定内にとどまってしまうのだと思います。
見えないものが見える時、次のステップに進む切符を手にした瞬間ではないでしょうか?
 

 
以前私のブログでこんな言葉を載せていました。
『 人は他人を完全に理解することは出来ない。
自分自身だって怪しいもんさ。
100%理解し合うのは不可能なんだよ。
まっ、だからこそ人は自分を、
他人を知ろうと努力をする。
だから面白いんだな、人生は。』 by 加治リョウジ
 

 
 
 
過去の自分に言い聞かせていた言葉をまさかまた言い聞かせることになるとは、、、
 
 
そこで
この写真の彼を思い出しました。この写真は半年以上前の写真です。
パパさんママさん妹と4人で来店されました。
ママさん曰く「お兄ちゃんは写真撮られるのすごく好きなのよー」と
彼は引きつった顔で下を向いたのを覚えています。
この写真の彼ははじめかなり私たちに気を使っていました。妹が緊張したり急にはしゃいだりしていても微動だにしないお兄ちゃんでした。
行ってしまえば心を閉ざしていました。だまっていったことはやってくれてやさしさを感じつつも心は遠かったです。
しかし必死に話しかける私たちに気を使ってだんだんと話すようになり、彼も「お兄さんはじゃあ何が好きなの?」と私を探るようになりました。そして時間が経つにつれ話すことも増え、知ることも増え、最終的にはかっこよくとって欲しいとまで言ってくれました。小学生の男の子に気を使われてしまった。。。でもどこか私と似ている。似ているけどこの彼の方が素直で人らしいと思います。やりたくないことはねえ、、だって、、。
そして自ら閉ざしていたものを開放、どうせ撮るならかっこよく撮って欲しいと言ってくれた。
 やっぱりママさんの言う通り写真を撮られるのが好きだったみたいです。
短時間で感じれたヒューマンストーリーといったら大袈裟ですが、そんな密度のある時間でした。 
 
写真館は写真を産み、関係性を作る場所だけでない。ここは人として自分がどう向き合うか教えてくれる場所でもありました。美しく残すのは写真だけでなくその人物語を美しく語ることができるそんな仕事でした。

感謝をしたいと思います、この場所で

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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