コーディネイトからコンセプトを考えてみた。
 
三つ編みのヘアースタイルにベレー帽、スニーカーを履いて、デニム生地のロングジャケットを軽く着こなした被写体を見て、私はイメージしたストーリーを意識して撮影をしてみた。
 
どんなコンセプトかというと画家志望の女の子が、画家だったおじぃちゃんから引き継いだ古びたトランクを持って、小さな田舎町から飛び立つというコンセプトだ。
 
今回バックを白背景にした理由は、普段インテリアを含めた総合イメージからストーリーを組み立てるのだが、今回はコーディネイト主役なので、敢えてバックは白を選んだ。たった一つの小物とコーディネイトだけで、どれだけのイメージを膨らまる事が出来るのかが重要だ。
 
その写真からどんな意味を拾うかは、その写真を見た人に委ねられると思うし、どう捉えるかはその人の自由だと思う。ただ人にその写真を見せようとした時に、少しでも創り手の意図が伝わった時に初めてその写真が活かされた写真となるのではと私は考える。これが所謂、共感というモノなのかと思う。
 
だから、第三者がこの写真から少しでも私がイメージしたコンセプトが見えたら、この写真は完成されるのだ。
 
photo by Yuko　coordi by Matchan