写真分析「家族写真2」

 

Photo&Write by Misaki Nakagawa 

Cordi by Kaori Kobayashi

 

「家族写真に取り組む」と言葉にしてから数ヶ月が経ちました。

1つ1つの撮影で、この家族らしい1枚はなんだろうと考えながら撮影をしています。

その家族らしい関係性を切り取れるように、

その時のこどもたちの状態だったり、機嫌だったりを見ながら、

きちんと丁寧な撮影ができるようにすること。

人数が増えるほど、写真撮影は難しくなります。

それは見なければいけないところが増えるから。

服装や髪の乱れはないか。

ポージングに無理はないか。

全員の表情はどうだろうか。

取り組むと言った以上、

普段よりさらにさらに気をつけながら、

家族全員の観察をしっかりしながら行う家族撮影はやはり難しいなと思いながら、

これだという一枚が撮れた時はなによりも嬉しかったりもします。

 

＊

 

とっても仲の良いご家族でした。

パパさん、ママさん、お姉ちゃん、家族全員が4ヶ月の彼のことを可愛がっており、

愛情たっぷりに声をかけ、笑いかけ、応援していました。

そのご家族の空気感をなんとか形に残したいな、残すにはどうしたらいいだろうか、と考えながら家族写真の撮影を始めました。

 

自然と顔を合わせて笑い合う姿がとても素敵なご家族だったので、

みんなで顔を合わせられるよう、形を組ませていただいきました。

あとは末っ子の彼にどんどん声をかけてあげてくださいと声かけをします。

くすぐってもらったり、足を動かしてもらったり。

遊んでもらううちに、末っ子の彼の顔が少しふえ〜っとなった瞬間、

家族みんなの顔がより一層綻びました。

愛おしさが溢れ出てきた瞬間でした。

パパさんにもう一歩、ぐっと顔を近づけてあげてくださいと声をかけて、

シャッターを切りました。

 

まだ小さい彼のことを、家族みんなが暖かく見守ってくれています。

彼が大きくなったときにも、この1枚からきっと家族の愛情を感じられるのではないかなと思います。

 

＊

 

一瞬、一瞬の家族の空気感を大事に出来るカメラマンでありたいと思います。

まだまだ家族写真に取り組んでいきます。