店舗フォトジェニック集


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見せる光、隠す影

投稿日:2025/6/10

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Photo & Write yoko , Coordinator by Miyazaki

 

 

私の脳内は非常に理屈的でありながら、私の行動は非常に衝動的であると自覚しております。

撮影においてもそれは同様で、このように後になって自分の写真を見ながら解説や分析をすることはできても、シャッターを切るときにどこまで考えて撮っているかと聞かれれば、「これがいい。今これがいい。今これができる。」というようなまさにその場の判断でシャッターを切らせていただくことがほとんどかもしれません。

 

では撮影を衝動的に、考えなしでやっているのか?と言われれば、それは違うと胸を張って言い切れます。

私は衝動的であり、感情的な人間ではありますが、考えなしにシャッターを切っているわけではないという自負もあるからです。

 

 

■光の方向性

シックな花柄の壁紙。このインテリアでは2種類の光が選択できます。

左の自然光で撮るか、右の人工光で撮るか。

その判断は主に時間、季節、光の種類、被写体で私は行います。

安定の人工光、挑戦の自然光。勝手にそう解釈しています。

人工光の場合は被写体の面に対して光が大きくあたり、表情もわかりやすい安定した良い写真が撮れます。

ですが、この場所で自然光で撮る場合は上記判断基準のような制限もあり、少なからず撮影者には整理をする力が要求されます。

晴天でないが曇天でもない、日差しはないが明るく拡散された自然光がある。

この自然光をトップ+サイドのような位置づけでメイン一灯として考えています。

 

■光と影の対比

この写真のポイントは光と影のバランスです。

光のあたりを最小限にすることで、光が落ちているインテリア、被写体の背中からの空間に奥行きと意味が生まれます。

また、暗い部分が大きいほど被写体にあたる光のラインは人の目を惹きつけてくれます。

被写体の彼女をこの光と陰でどう表現するか?そこから導かれたのがこのポージングと視線です。

彼女のおかげでこの光と影の対比は完成したのだと思います。

 

 

珍しく解説じみたことを書いてみました。

ただ先に書かせていただいた通り、ここまでのことを精密に撮影時考えられていたかと言われれば正直本当に自信ないです。

 

ただこの時の私は、

・この光ならこれができそう

・私ならこの子をこう撮りたいな

・85cutの中にこの1枚があったらいいな

ただこれくらいの至ってシンプルな考えだったと思います。

それをあとから、私自身がその時の私の思考と結果を分析した結果がこの文章というだけです。

 

撮影での私の判断は常にこれまでの経験から為されています。

たくさんの成功と、それ以上にたくさんの失敗の経験から、私の判断は為されています。

そして私の生み出す写真は決して私だけの思考により撮られたものではなく、技術を惜しみなく与えてくださっているこの環境と先輩方、そして我々に期待をしてご来店くださるご家族の皆様のおかげで私は思考しシャッターを切ることができています。

 

どんなにいい光があろうとも、撮影者のエゴで終わらせてしまえばそれは良い写真とはいいがたいのではないでしょうか。

良い光がある。それをどう使うか?被写体には合っているか?被写体に合わせた使い方を提案できているか?

ライフスタジオでカメラを握る者として、大切なことを忘れないように、これからも向き合っていきたいと思います。

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