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抱きしめて

投稿日:2019/1/5

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こんばんは。新横浜ゆきです。

 

 

photo by Yuki

 

 

 

喜怒哀楽。様々な感情表現がありますが、言葉の喋れない赤ちゃんにとって1番はじめに周囲に自分の感情を伝える大切な方法が  泣く、という行為です。

 

 

お腹が減って泣く。寂しくてなく。気分が優れなくて泣く。怒って泣く。

でもその涙は大人になるにつれて飲み込むことが多くなっていきます。

だからこそその素直な今しかない涙を美しく残すこともまた、笑顔を残すことと同じくらい大切だと思うのです。

 

 

 

ピント…涙で濡れて束間のある睫毛にフォーカスをしていますが、開放しすぎないようにすることで彼の他の随所の仕草もボケずにみえるようにしています。

 

構図、トリミング…この仕草が入るギリギリまで詰めて二分割構図にしています。被写体の動きにより引きつけるためです。

 

光…逆光で撮っています。光を後ろに背負うことで顔全体に影を落とし彼の哀しいという感情を強調します。また逆光で縁取られた彼の輪郭が赤ちゃんらしい柔らかさ、透明感を表現します。

 

水平垂直…この写真は被写体に対し少し上から撮っています。

涙に濡れた伏せられた睫毛、添えられた手、右手に落ちた涙の粒の全てを拾うためです。

 

 

 

赤ちゃんの泣いている顔を普段全くの水平から見ることがあるでしょうか?

答えはほぼNOなのではないかと思っています。

座っていても。膝に抱いていても、抱っこしていても。私たちはいつも赤ちゃんをすこし上から見ています。

この写真は泣いている赤ちゃんを見るのに最も自然な角度だと思うのです。

 

 

赤ちゃんの泣き方は本当に様々ですが本当に感情が高ぶると頭をのけぞったり手足はジタバタとしてることの方が多いです。

この彼の目元に当てた仕草は泣いている、ということの彼なりの精一杯の表現、ポージングなのではないのかと思うのです。

 

嘘泣き、とまでは言いませんが

「今自分は泣いている」

「してほしいことがある」

それを精一杯アピールしているようにすら見えます。泣き方も成長とともに様々変化するのかもしれません。1歳。1番子供達の成長が著しいときです。

泣き方ひとつ、笑い方ひとつにも彼らの成長をうかがい知ることができる。そんなふうに思いませんか。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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