10歳という節目は、子どもにとっても家族にとっても大切なタイミングです。
小さな頃のように抱っこはしなくなり、少し大人びた言葉を話しながらも、まだまだ無邪気な一面を見せてくれる年頃。
この瞬間をどう残すかを考えたとき、写真だけではなく「動画」で記録することに大きな意味があります。

今回の動画撮影では、親子それぞれに同じ質問を投げかけました。
普段は近くにいるからこそ、「きっとお互いの気持ちは分かっている」と思ってしまうものです。
でも改めて言葉にしてもらうことで、想像以上に深くて温かい家族の絆が浮かび上がってきます。

動画だからこそ写せるものがあります。
声の温度感、言葉を選ぶときの間、少し照れくさそうな表情、無意識に出る小さな所作。
それらは静止画では伝わりにくいけれど、確かに家族の“今”を表す大切な要素です。

10歳の記念に残したこの動画は、ただその日の思い出を記録するものではありません。
来年も、再来年も、10年先も、家族全員で見返してほしい。見るたびに「この時はこんなことを考えていたんだね」と新鮮な気持ちになり、きっと毎回新しい発見があるはずです。

記録としての動画ではなく、家族を再認識するための時間。その積み重ねが、この先の思い出をさらに豊かにしていきます。10歳の今を、未来へ贈る大切な手紙のように映像に残すこと。それが、この動画の大きな価値なのだと思います。