スタジオの一角には、元気いっぱいの子供たちが賑やかに遊ぶ姿があります。

 

色とりどりの花が飾られ、笑い声や歓声が部屋中に響き渡る光景は、まるで小さな公園であり楽園のようです。

しかし、そんな明るい雰囲気の中にも、ふとした瞬間、子供たちが静かになり、心がすっと落ち着く瞬間が訪れます。この対比が、私のカメラのレンズを通して捉えたい瞬間でもあります。

 

撮影を進める中で、スタジオのインテリアが持つ静かな美しさに目が留まりました。

 

かすかに差し込む自然光が、遊びに夢中になっている被写体を優しく包み込む様子は、とても印象的です。

 

この静けさと賑やかさの両方を捉えるため、画面の構成は常に黄金比を意識しました。

 

黄金比が決まると私は自己満に浸ります。(勝手に笑)

 

被写体である子供たちを画面の中心に置きつつ、インテリアとの調和を保つことで、何気ない日常の美しさが引き出されます。

 

スタジオのインテリアだけを利用し、逆光をうまく活用することで、空間に微妙な影を生み出し、子供たちの表情や動きに繊細なニュアンスを加えました。

 

逆光の効果で、手前のインテリアがより効果的になり、静謐な雰囲気を強調します。その瞬間、賑やかさの中に潜む静けさを感じることができ、見る人の心を惹きつけるのです。

このような撮影を通じて、子供たちの遊ぶ姿からはもちろんのこと、彼らを取り巻く空間の持つ意味や美しさを改めて感じることができます。

遊びに夢中になっているかと思いきや、その後の静けさは、彼らの成長や心の変化を象徴しているかのようです。この一瞬を切り取ることができるのは、写真の持つ特別な力です。

最終的には、賑やかさと静けさ、インテリアと被写体とのバランスが絶妙に絡み合った作品として完成しました。これらの要素が絡み合うことで、写真を見る人々に温かさや思い出を呼び起こし、心に残る作品へと昇華されていくのです。

 

 

photo by Chiba