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「天邪鬼の微表情」

投稿日:2018/6/20

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  「ウチの子、天邪鬼なんです…!ですので、グイグイ行っちゃってください!遠慮すると遠慮しちゃうので!お願い致します!」

とママに打ち合わせの時に伝えられた。

「なるほど!了解致しました!」

こちらの都合により始めのワンシーンはカメラを持った私のみでの1対1で撮影を始めた。

彼は最初、私と話をしてくれなかった。

よしならば!絶対仲良くなるぞ!と一生懸命、彼にアタックして行った。

ポージングなどの投げかけに対し

彼は正反対の動きをする。

そして時々楽しそうに含み笑いをする。

 

わかった。

ならば彼のペースに乗っかろうじゃないか!

 

私は彼の起こす動き一つ一つにツッコミを入れていった。

マシンガンのように。

にゃんこスターのスーパー3助のように。

汗タラタラだった。

スーパー3助の大変さがわかった気がした。

彼も彼で様々な動きを次々と繰り出してくる。

悪戯な笑顔をチラつかせながら。

 

私はめちゃくちゃ楽しかった。

そしてきっと彼も同じはず。

私と彼の間に言葉以外の何かで繋がり始めた気がした。

すると写真のイメージが頭に湧き出てきたので私は彼に1つポージングのお願いをした。

彼は乗り気だった。

よく言うモデルモードという様子であった。

だがまだ怪しい。

彼の天邪鬼はまたいつ顔を出してくるかわからない。

まだ彼と私の関係性は100パーセントと言うよりか50パーセントで向き合い

残りの50パーセントで様子を見ている様子であった。

写真の表情の明暗差5:5で撮ったのもその理由だ。

 

私はもっと彼を知りたい。

 

きっと彼もそうであるに違いない。

 

私の自意識過剰かもしれないが。

 

私は少し高い位置からカメラを構え

無理矢理でも本当の彼を覗き込んでやるぞという気持ちでめいいっぱい望遠側にして

天邪鬼では無い素直な彼を写すイメージをしてシャッターを切った。

 

果たしてそこに写るのは彼のふとした瞬間0.25秒に見せる微表情かそれとも天邪鬼の彼か。

確率的には賭けであった。

ゲームで激レアキャラを引くガチャの様に。

そこに写ったのは私の写したかったイメージにガッチリハマった素直な彼そのものであった。

どうやら彼も私を覗き込んでくれたようであった。

まるで一回でお目当ての激レアキャラを引き当てた気持ちになった。

 

本来なら同じ位置でシャッターを2、3回切るがこの写真は1回のシャッターで撮り終えた。

 

この瞬間パッと周りが色づいて見えた。どうやら夢中で私と彼は遊んでいたようだった。

 

心と心で通じ合った

2人の間に色は要らない。

そう判断してモノクロにした。

 

言葉でもなく不思議な何かで思い切り遊んだ気分。

よく言うシンクロ。

阿吽の関係。そんな所だ。

 

この写真を見て何を想うかは君次第だがこれからもこの先も

「この日は写真を家族みんなで撮りに行って楽しかった!」

という楽しい思い出としての一つになれたらいいな。

photo by kazuki

cordy toshi 

【微表情】とは、抑制された「真の感情」がフラッシュのように一瞬で顔に表れて消え去る表情のことを言います。】

 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
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