Photo: Kudo
Coordi: Hina

人は何を見て、その人の生命力を感じることが出来るのでしょうか？
生き生きと動く姿にでしょうか？
きらきらと輝く笑顔にでしょうか？
可愛らしい仕草を見せてくれた時でしょうか？
私はそのすべてがそうだと思いますが、そうでなかった瞬間に生命力がないようには感じません。

極論、自然体でいられる全ての瞬間に生命力があると言えます。
それを感じられるかどうかは撮影者の感性次第。
その子らしい生命力を出している瞬間を見逃さないと、それをどのように演出していくか、が生き生きとした写真を撮るキモだと思います。

そのために動きを誘発する遊びをすることもありますし、なにかに夢中になってもらったり、見つめてもらったり、たくさんのお願いごとをしていきます。
そのお願いごとも、その子が自然でいられる空間を作った上で無理やりさせることはNGですね。

この瞬間は何の変哲もない瞬間でしたが、彼女の素が見えたような瞬間でした。
はしゃいだ彼女も、楽しそうな姿もとても魅力的でしたが、
素が見えたこの瞬間を、午後の強い光の中で撮ることで普段のようで特別な姿に見せられたらいいなと思いました。

人はいつだって生きてることが特別なことです。
だから、どの瞬間も大切に残していきたいものですね。