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写真分析:りんごとくまの昼下がり。

投稿日:2025/8/10     更新日:2025/8/10

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aoyama

Written by gomei


① 美しい光って?

写真における「美しい光」とは、単に自然光や電球色といった種類や物理的特性で決まるものではありません。
重要なのは、その光が写真にどのような役割を果たしているか、被写体や空間にどんな“作用”をもたらしているかです。

今回の撮影で使用したのは、自然光ではなくLEDライトにゴボ(模様フィルター)を組み合わせた人工光です。
ゴボによって光は柔らかく砕かれ、壁や床に無数の小さな丸い粒となって広がります。人工光でありながら、その粒子状の光はとても有機的で、まるで木漏れ日が差し込む朝の窓辺のような印象を与えています。

つまり、ここでいう美しい光とは、「光源の種類に関係なく、被写体と背景をつなぎ、写真全体の印象を豊かにしてくれる光」。この条件を満たす光こそが、美しい光だと考えます。


② コンセプトははっきりしているか?

コンセプトは「母親のまなざしで切り取った、デフォルメされた我が子の愛らしさ」。
赤ちゃんという存在を、小さく、丸く、守りたくなる対象として描くことを目指しました。

そのため、“丸”と“サイズ感”を強く意識しています。

  • :りんご型のバスケット(存在感があり、画面の軸となる)

  • :赤ちゃん(頬の丸み、ふっくらとしたフォルム)

  • :毛糸のボール(散りばめることで遊び心と奥行きを追加)

  • 極小:壁や床に投影された光の粒(背景に奥行きとリズムを生む)

このサイズの対比は、赤ちゃんの小ささを引き立てる効果があります。
母親が「わが子はこんなに小さく、周りのものが大きく見える」と感じるスケール感を、そのまま視覚的に再現しました。

さらに赤ちゃんにはクマの着ぐるみを着てもらい、小動物的な愛らしさをプラス。
赤ちゃんとクマ、りんごとの直接的な関係はありませんが、全体の温もりある世界観づくりに影響しています。


③ 撮影

サイズ感を伝えるため、人物のフレーム占有率は控えめにし、周囲の空間を大きく見せています。
使用レンズは50mm、絞りはF1.8。
被写界深度を浅く設定し、毛糸ボールを手前から奥にかけて緩やかにぼかすことで、自然な視線誘導を生み出しました。

人工光は被写体の右斜め後方から当て、ゴボで光を分割して壁と床に模様を投影。この光は単なる背景効果にとどまらず、赤ちゃんの輪郭や着ぐるみの質感をやわらかく際立たせています。

撮影中は笑顔の瞬間もありましたが、あえて「指をしゃぶる、普通の表情」のカットを選びました。赤ちゃんの何気ない仕草は、親が日常で目にしている光景そのものであり、それこそが“ありのままの愛らしさ”を象徴していると感じたからです。


④ まとめ

この写真では、「美しい光」は主役ではなく、物語を支える背景として機能しています。
人工光であっても、光が空間に溶け込み、被写体や小道具と自然に調和すれば、それは十分に美しい光になり得ます。

光の粒、丸いモチーフ、柔らかな色彩。それらが一体となることで、母親が我が子を見るときの温かい感情を、そのまま画面に封じ込めることができました。




…と思いたいです。



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