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投稿日:2019/3/9
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ママに抱っこされてやってきた彼は生後7カ月。もうすぐ2歳になるお姉ちゃんにそっくりの大きなくりくりの目、そして透き通るような白い肌が印象的でした。
打ち合わせでは元気いっぱいに動き回るお姉ちゃんに対し、寝かせられたラグの上で静かに待つ彼。
それはいつもと違った環境での緊張からなのか、リラックスしてそういう状態なのか。
はじめましての私たちにはこの時点ではまだわかりません。
最初から大泣きの子もいれば、泣かなくてもやっぱり緊張している子もいます。赤ちゃんでも敏感です。
こういう時頼りになるのはやっぱり毎日一緒に過ごしているパパとママ。普段の何が好きでよく笑うのか、どういう体勢がどれぐらいできるのかなど。彼に聞けない分パパとママに教えてもらいます。
まず被写体ががリラックスできる状況をつくることが、撮影の第一歩!そう信じながら彼とのソロ撮影が始まりました。
ハーフ位の月齢の赤ちゃんの場合、大体がお座りもクッションやバンボを使って行うため、赤ちゃんへの負担を考えると寝かせたり、うつ伏せなどを上手くおりまぜながら進めていきます。
また1歳の赤ちゃんに比べ大きな動きはない為、撮影者が明確なイメージを持ち、環境を設定して準備する事が特に重要だと感じます。
今回、2ショット&家族撮影を終えた段階ではまだ彼の表情が硬かったので、ラグの上に寝てもらい、仰向け、うつ伏せを試してみました。うつ伏せがヒットし笑顔みれたのでまず第一関門突破です。次は別のインテリアでタオルを下に敷き彼を仰向けに。ムチムチの足が上がり引きの写真を数cut撮影し、最後に一番彼が笑顔になる得意のうつ伏せを披露してもらいました。飛行機のように両腕があがり笑顔でバタバタと両手両足を動かす彼。
そんな彼を見てコーディネーターのまるちゃんにタオルやってみようと声をかけた。
彼ならタオルのアクションで動きが出るかもしれない。それに合わせて寄りの写真も撮影したいと考えていました。ただ、頭にタオルが置かれただけの写真にはしたくないという思いの中、彼の反応を待ちます。
まるちゃんが上手く手前からふんわりと流れるように全体を包んでくれたおかげで、タオルの存在感を残せ、その為かたい床が隠れ全体を柔らかい印象に。
そして、急に頭に訪れた違和感に彼の右手が動き出す。
右手が上がり重心のバランスをとるために体が左へ傾く。それに合わせて、手前から流れるタオルの柔らかい曲線の強調と動きを出すためにこちらもカメラを左へ少し傾ける。
その中でも彼の大きなくりくりの瞳が強調されるよう配置。左手が見えていないためにできた空間を上手く木のおもちゃが埋めてくれました。
ひじの辺りまでズームしクローズアップを撮ることもできましたが、タオルの質感、柔らかさを残し彼が優しく包まれている様子をそのままにフレーミングしました。
私の中での彼のチャームポイントを盛り込めた写真。
分類後スライドショーを流し、この写真をみて「可愛い!」喜んで下さるご家族をみて、彼の今しかないこの一瞬を形に残せたことに幸せを感じました。
彼は今日の事なんて覚えてないだろうけど、
「少しの時間でもあなたと出会い、あなたを思い、家族の宝物づくりのお手伝いができたことに感謝の気持ちでいっぱいです」
LifeStudio Yoyogi Photo
Write by Yoshi
Photo by Yoshi
Cordinater by Maru
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