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【写眞】わたしのざっくりポージングのレシピ

投稿日:2018/10/9

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小学生になったんだね。-フォトエッセイ-

つい昨年撮影した彼はまだ幼稚園せいであった。階段上がってきてた彼らは元気にスタジオを駆け回る。「わぁー」「きゃー」と小さな怪獣たちがまるで暴れているかのようにドンドンと床が鳴る。スタジオの中でのその音はむしろ心地よい、子どもたちが遊び回る姿が理想の姿だからだ。もちろん撮影が始まってもその姿は崩れない、遊びながらときには翻弄されながら撮影する。そんな中小学生になった記念のために彼が洋服を着替える。着替え終えた彼はなんだか口数が減りシャンとしていた。そこに私は彼がほんの少しだけおとなになった姿勢を見ました。
僕は彼のその姿勢をランドセルとそっと窓際に置くことで、それをポージングとした。
なんだか照れくさそうに頭をかいた瞬間が小学生としての今現在の彼の姿を、たくましく雄々しく導き出せたのかもしれない。

 

 

 今回はポージングという課題に対して自分の考えをざっくりとレシピ感覚でまとめてみなした。ものすごくざっくりしているので参考になるかわかりませんが、写真を好きで自分のスキルを上げたいという方の、子供写真を良く摂りたい思っておられるパパママの参考になれば嬉しく思います。

まずは準備することから始めよう

ポージングをしてもらうためには「さぁポーズをとってくだい」ではいけません、しっかりとした準備をもとに構成する事が大切です。
ではどのような準備をしなければならないのか私の持論ですが、ざっくりと整理していきたいと思います。

 

①サンプルイメージを持つ

 インターネットで「ポージング」と検索すればたくさんのイメージを見ることができますが、あまり良いポーズを見つけることはできません。その殆どのイメージは形式じみた堅苦しい姿勢ばかりが抽出されてしまします。それが悪いということではありませんがポージングを学ぶための最初のステップとしては、なかなかの難があります。その世界に入ることはもう少しあとにしてみましょう。

 さて良質なサンプルイメージを持つための手段の一つは『Pinterest』というアプリを使ってみるのが無難かもしれません、そこでもポージングという検索をかけると全くと行っていいほど上記に記載した堅苦しいポージングのイメージに結びついてしまうので、自分の好きな俳優さんや女優さんを検索していてください。ファッション雑誌などでポーズを撮っている姿が沢山出てくるはずです。また自分に好きな女優さんなどでしたら写真を見てても楽しいのでどんどんとのめり込んでいくようにイメージを検索できると思います。

 イメージに上がってくる俳優さんや女優さんはそのイメージの量と比較するかもしれませんが、とても上手くポーズをとっています。もちろんプロという部分もありますし、カメラマンの構成力も非常に高いものとなっております。


Pinterest』※画像には著作権の問題があるためモザイクをかけてあります。

 

②イメージを分類する

 さてイメージを夢中に集める事ができましたら次には、イメージを座っているのか、立っているのか立っているのかで分けてみてください。更にそこから写真のトリミング。構図がお腹より上なのか胸よりも上なのかで分けてください。この時点でサンプルのイメージはかなり上質なものが出来上がるはずです。もしイメージに偏りがあり、極端に座っている姿勢が多いなどがあれば少ない姿勢を中心にイメージを増やしていきましょう。

 

③テーマを絞る

 イメージを分類できたのであれば自分が取り組むべき姿勢のテーマを決めましょう。例えば、どのような姿勢?→座ってる姿勢→どのように座っている姿勢なのか?→静かに座っている姿勢 等ポージングであればそのようなテーマ決めができるはずです。テーマをしっかり設定してなければあとから写真を撮ってる最中に「あれっ?ちがうなぁ…」「どうしよう…」と途方にくれてしまう恐れがあるでしょう。テーマ決めは作品を創る際には必ずと言っていいほど重要であることは話さずともわかると思います。妥協せずにテーマ設定と向き合ってい行きましょう。

イメージ:https://www.pakutaso.com

 

④イメージを自分のものとする

 さぁ撮影を行いましょうというとき被写体と向き合って緊張のあまり、イメージを忘れてしまった!なんてことがあれば大変なことです。忘れないようにとイメージを持ち出しイメージを見ながらポージングを組み立てるとなると、かなり不格好になってしまい、被写体にもなんだか不安感を与えるものとなってしまいます。なので取り組む姿勢のイメージはしっかりと覚えましょう。覚え方はイメージを見て、じっと見て、しっかり見て覚えることも良いと思いますが。イメージを見ながら写真を分析することも一つの手段です。例えばイメージを見ながら、

・椅子に座っている

・被写体は横を向いている

・体は正面を向いている

・画面左へ伸びた左手で重心を取っている

・右手は膝の方に伸びてそっとおいてある

・足はくんである

などを書き出してみましょう、そうするうちに自然と頭の中にイメージの様子が構築されるはずです。絵が好きな人はドローイング(素描)などを行い身体の線の流れなどを図式的に理解してみることもとても良いと思います。

 そしてイメージと同じポーズを自分でとって見ましょう。頭で理解することは簡単かもしれませんがいざポーズをとってみると意外な落とし穴にである可能性があります。それはポーズが非常に窮屈だったり、体の硬い自分では同じようなポーズが取れないなど、いざ椅子に座ってみると椅子が高すぎてポーズをとれないなど様々な問題が出てくるはずです。その問題点を書き出して椅子が高ければどのような高さに座ればよいのか、ポーズが取りにくければもっと自然にポーズが取れるようにするにはどうすればいいいのか、改善点を書きましょう。恥ずかしいかもしれませんが鏡で自分の姿を見ながらポージングを行うことも良いと思います。もちろん人それぞれ身体の特徴などがあるわけですから万人には同じ姿勢をさせることはできないかもしれません。しかし自分の中である程度のスタンダードな姿勢を決めておくことも重要となります。

 

⑤もう一度整理して撮影の流れを作る

 写真を取る前にもう一度整理していきましょう。どんな姿勢だったかどのような表情だったか細かいディティールまで整理してくだい。そして段取りを紙に書き出しましょう。段取りとはどのように写真を撮っていくかということです。簡単に言えば、最初は全身を撮る次にバストアップ、最後にクローズアップと大まかに設定します。そうしないと「どこから撮ろうか…」と迷ってしまうかもしれません。良い撮影とはテンポが大切になります。自分が撮影をスムーズに行っていけるような楽譜づくりだと思って段取りを書き出して下さい。

イメージ:https://www.pakutaso.com

⑥さぁ撮影を行いましょう

 ついに待ちに待った被写体を迎えての撮影です。どのような被写体でしょうか?話をしながらよく観察をしてみてください。ジロジロみると怖がられるかもしれないので、さり気なく。被写体を見て瞬間的に体の構造を理解したりウィークポイント(コンプレックスなど)を見極めるのは難しいので、撮影をしながらゆっくりと観察していきましょう。

 さて、ここで自分がもったレシピを解禁するのですが、それを解禁することはもうすこし待ってください。最初に始めなければならないのは緊張して頭の先から足の裏までが緊張してガチガチに筋肉が固まってしまった被写体の緊張を解すことから始めなければなりません。撮影の前にお茶したり何気ない話をしたり少し落ち着いた雰囲気作りを心がけましょう。

 撮影を始めます。最初に持つカメラは小さなコンデジなどを持ち出して撮影するのが良いかもしれません、スタジオで撮影する際はそのようなことはできませんが。最初に大きな一眼レフを持ってこられるとそれを見ただけで緊張の指数がMAXにはね上がるかもしれません。被写体が自然であればいいですが、小さなカメラなどで撮られるということをなれてもらっても良いかもしれないです。

 さぁレシピを解禁し写真を撮っていきます。ここで重要なのは最初の撮影ではポーズをしてもらうための声掛けが多くなったりするのは当たり前です。ときには手とり足取りでポーズを指示することも必要になります。ただあまりやりすぎると被写体も人なので疲れてきてしまいます。スムーズに撮影するためには最小限の声掛けでポーズを完成させることが肝となります。撮影する中でそのようなことも意識し今後の撮影に生かしていきましょう。

おわりに

 撮影を進めていく中で、構図はこれが良い、カメラの高さはこのほうが良い写真が撮れるなぁ…など様々な考えが浮かんでくるはずです。それは紛れもなく自分自身が一歩一歩前進している証拠です。逆になんだかよくわからなかった、難しかったと肩を落としてしまうのはもしかしたら準備が足りなかったかもしれませんもう一度自分の準備を見直し良い撮影をできるレシピを作ってみましょう。

 なんだかハウツーの話になってしまいましが、フォトグラファーをして私自身がおこなっている課題の取り組み方とは上記のようなものです。人によっては少し違うアプローチがあるかもしれません。実際に私自身も写真を完成させるためには上記のプロセスよりももっと多くの取り扱わなくてはならない部分がたくさんあり日々の撮影はその結実となっています。ここでは簡略化ものを書き記しましたがもっと深い話がしたいなどありましたらどうぞお尋ねください。

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