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横浜青葉店
写真分析 【かさねてみる】
投稿日:2023/4/17
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@Yokohama Aoba
Photo Takuma Oto
Coordi Nana Tokumasu & Ayaka Imano
新しい写真とは何でしょうか?
ふんわりとナチュラルな自然光の写真から、ライフスタジオは変わろうとしています。
ライフスタジオの写真は所謂営業写真と言われるものです。
顧客がいて、顧客のニーズに合わせた写真をお金をいただいてお写真をお渡しするもの。
ライフスタジオにはマニュアルがありませんので、その写真を撮る時にカメラマンの意図や想いなどが入ってくるのがいいところでもあります。
ただ、同じ場所で長い時間撮影しているとどうしてもパターン化して同じような雰囲気の写真になってしまう。
他のスタジオとの差別化を図るべく、ライフスタジオは変わろうとしているわけです。
以前横浜青葉店で写真オリンピックが行われたとき、青山店の五明さんが面白い写真を撮影されていました。
スローシャッターで背景を流して、人物を抽象的に表現しているような写真でした。
五明さんが撮影中近くで見ていましたが、詳しい撮影方法はわからず、見よう見まねで今回チャレンジしてみました。
撮影方法は多重露光の比較暗合成。2枚の写真を1枚に重ねる方法です。
①人物を撮影する。
(メイン光はライトボックスの光。補助光として背景のスポットライトと、オレンジライトを使用。
横を向いてもらい、鼻筋に光が当たるように、キャッチライトが入るように光の向きを調整しました。)
②スローシャッターに設定し、レンズを振って流し撮りをする。
(今回は1秒、人物よりも背景を明るくすると人物が溶けてなくなってしまうため絞りで明るさを調節します)
①と②をカメラが重ねてくれて、1枚の写真が出来上がります。
今の時代Photoshopを使用して合成するのは簡単ですが、1度きりのチャレンジでどんな写真が出来上がるかわからない偶然の1枚。
結果背景に人物が溶け込んでいる抽象的な写真になりました。
抽象写真とは
抽象写真とは、物理的な世界とは直接関係のない要素と写真を使って作成されたイメージのことです。抽象写真は、物の捉えかたやその動き、光などを使って、普段見ている世界を意外性のある、そしてときには何が写っているかわからないようなイメージに変えていきます。アーティストが写真を抽象写真の世界へと変えていくために試すことができる、基本的な考えかたがあります。
彼がどういうひとなのか。何を着ているのか、見た人の想像が膨らむ抽象的な写真。
肉眼では見れない、カメラを通してじゃないと見れないものを作れるということ。
写真、カメラの面白さを改めて実感しました。
抽象写真は芸術写真、アートなもののイメージが強く、いままでは撮影してきませんでしたが、原本データの枚数が増えたいま、10枚分チャレンジしてもいいかなと思えた写真です。
今まで撮影してこなかった写真、この写真も新しい写真なのではないでしょうか?
これからもチャレンジしていきます。
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