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横浜青葉店
写真分析「家族写真.6」
投稿日:2022/2/25
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写真分析「家族写真.6」
Photo&Write by Misaki Nakagawa
Cordi by Nana Tokumasu
家族のかたちって、どんなだろう。
私がこの場所で働きながら、定期的にかんがえることです。
【家族とは】といろいろな言葉で定義をしてみますが、
きっと人によって様々な言葉が当てはまるのだろうと思います。
宝。
絆。
愛。
安心できる場所。
心安らぐ場所。
帰る場所。
家族ごとに様々な関わり方があるだろうと思うと、
その家族らしい1枚を残すこと、というのは難しいなと感じます。
今、目の前に見えているこの関係性を、
せめて美しく切りとれるカメラマンでありたいと思います。
*
「着物、着たくないってママから離れません」
コーディネーターからきいた、彼の一番最初の情報でした。
3兄弟の末っ子の3歳。
甘えん坊で、ママが大好き。
なんとかかんとか着物を着てもらってから撮影スタート。
私たちと楽しく一緒に遊んでくれる時もあれば、
急に寂しくなってママにくっつきにいく時もあって、
どのように残していくべきか…と考えていました。
着物撮影の時はどうしても自分の中にある固定概念が崩せない時があります。
足袋を履いて草履を履いていないといけない。
しっかりと正面を向いた写真がなくてはいけない。
袖がひっくり返っていれば直さなければいけない。
その他諸々。
もちろんそれらは着物姿を美しく残すために必要なことです。
ですが、その時その時、目の前にある残すべき姿が残せなくなってしまうなと不自由さを感じることも多くあります。
自分の中に固定概念なんてないと思っていても、知らず知らずのうちに縛られている…そんなことも多いように感じます。
この撮影の時にはママさんが少し部屋から出て、待ってくれている時もありました。
それは甘えん坊な彼が、ママがいることによってより甘えたくなってしまうのをおさえるためでした。
ですがやはり、ママが一緒にいてくれる時こそが、
彼の一番いい表情を見られるタイミングでもありました。
ならば、彼が一番いい顔をするタイミングをきちんと残そう。
ママとの2ショットも残しつつ、彼1人のタイミングも残しつつ。
彼に優しく声をかけつつ、協力してくださるママさんに、
こうして欲しい、と色々リクエストも出しながら撮影を進めていきます。
ママがいないと少し不安そうな表情もみせるけど、
ママが近くにいてくれればその表情からは安心感と喜びをみることができます。
そんな彼が、ママのお膝にすっと顔を埋めました。
ママさんが優しく彼の頭を撫でると、ものすごーく嬉しそうな顔。
あぁ、そうか。
母親のお膝のぬくもりと、手のひらの暖かさって、
こどもにとっては一番安心できるものだよなぁ。
なんとなく甘えん坊な彼と、優しいママさん。
3兄弟の末っ子である彼が、ママを独り占めする至福の瞬間。
残すべき瞬間だなぁと思い、シャッターを切りました。
埋まっているのがママのお膝、というのがわかるぐらいのトリミング。
ママの表情まで入れなくても、その膝に埋まる彼の表情を見れば、
きっとママの表情も想像がつく。
優しく撫でる手と、彼の表情がわかるぐらいの距離感で。
これ以上ひいてしまうと、伝えたいものが分かりづらくなってしまうような気もして、
自分的にはこれがベストな切り取り方だなと感じます。
着物姿がよくわかる写真ではないけど、そういう写真は他にも残っているから大丈夫。
*
甘えたい時に甘えよう。
そのままでいいよ。
その瞬間を美しく残すことができないのであればそうはいってあげられないから、
そう言ってあげられるように、しっかり技術をつけて、
カメラマンになりたいなぁと思います。
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