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横浜青葉店
写真分析 11月課題クローズアップ
投稿日:2021/11/30     更新日:2021/11/30
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クローズアップの写真が好きです。
被写体であるその子に、より集中して入り込む瞬間が好きです。
ライフスタジオの魅力と言える写真は、
インテリアと被写体の調和から生まれる引き写真と、
人に集中し、その人自身を現そうとするクローズアップの写真の2つなのではないかと思うほどに、
ライフスタジオでカメラマンとして働くなかで、
引き写真やクローズアップの課題に取り組むことは重要なことだと考えています。
インテリアと衣装を組み合わせて、明確なイメージを必要とする引き写真は、
入念な準備があって初めて撮られる写真であると思います。
店舗のインテリアの特徴をよく理解し、
どの場所に被写体がいて、どのような光で撮るのがベストかというのを考え、準備をしたうえで臨みます。
一方クローズアップの写真は、実際に被写体と対峙してみないとどのように撮るかというのが決まらない写真です。
被写体の身体的特徴、性格的な特性、その時の状態や状況を鑑みたうえで、
その場の光を判断し、どのように切り取り残すのかを決定します。
そんなわけで、11月の横浜青葉店の写真課題はクローズアップ写真でした。
課題に取り組んでいると、当然、それについての話をすることが増えていきます。
新人カメラマンも増えた今の横浜青葉店では
写真について質問をされる機会も少し増えてきました。
その中でよくされたのは「この写真ってクローズアップになりますか?」だったり、
ストレートに「クローズアップってどうやって撮るんですか?」でした。
個人的には、アップの写真とクローズアップの写真の違いは、被写体のどの部分が見せたかったのが一目でわかるのかではないかと思っています。
ただ顔をアップで撮ったという写真ではなく、
瞳なのかまつげなのか、唇なのか、それとも一瞬の表情なのか…
それをカメラマンが意思を持って撮って残しているものがクローズアップと言える写真になる。
なので今月の撮影では、いつも以上に、
「その子の残したい部分はどこなのか」に集中していました。

黒目がちな大きな目が印象的な女の子でした。
この瞳を印象的に残すことをポイントと設定します。
日は完全に沈み、自然光での撮影は出来ない時間だったため、
被写体にはライトボックスの光をあて、
インテリアの奥にオレンジ色のライトをつけて撮影を行っていました。
この写真では少し被写体にあたる光がフラットな印象になりましたが、
彼女の顔がライトの方を向いていることによって強調したい瞳にはキャッチライトがはいり、
大きな黒目をより魅力的に表現してくれています。
手や髪飾りも少し入れたのは、
この彼女の少し嬉しげな表情の意味づけにもなると感じたからです。
女の子らしくポーズをした手元、ドレスに合わせてつけられた大振りの花飾り、イヤリング…。
ただ本当に見せたい部分は瞳なので、
それ以外の要素が主張しすぎないように、目以外の部分半分には前ボケを被せることで、見せたい部分の瞳を強調しています。


シーンの最後、疲れた!と泣いてしまった彼女を見て、
泣き顔チャンス!とぐっと寄った瞬間。
涙だけにクローズアップすることも考えましたが、
口をへの字にぎゅっと結んでゔ〜っと泣く彼女を見て、
逆に一歩引いて、口元まで入れて切り取る選択にしました。
この泣き方こそが今の彼女のリアルな姿であり、
彼女の年齢だったり、性格だったりを表現するものであると思ったからです。
自然光での撮影ですが、
紅潮したほっぺやすこし乱れた髪の質感、涙と涙の跡までしっかりと残ったことで、
泣き顔がより印象的になったと思えます。
泣き顔を見て「撮っとこ!」と彼女の涙が溢れるまで粘ったことは彼女にしっかりと謝りました。
いじわるしてごめんね。

彼女の撮影で残したかったのはくるっと丸い瞳と、くるんと上向きのまつげ、まだ少し丸みの残る輪郭。
来年1年生になるこの子の、まだあどけなくもあるし、ちょっとお姉さんにも見える、曖昧なところ。
赤ちゃんの撮影だと、頬の丸みを残すのにふかんで撮ることも多いですが、
彼女はもう6歳だし、瞳の形も残したかったので、
ぐっと上を見上げてもらうようにお願いをしました。
綺麗にはいったキャッチライトと、彼女の淡い色味の瞳がとても印象的に残ります。
半逆光気味の光が、優しくフィルターのような効果を作り出して、
全体的に優しさや柔らかさを感じる質感になりました。
もっと思い切って寄ってしまおうかとも考えましたが、
首をどこまで入れるのか少し悩んでしまったために、今回は寄り切ることができませんでした。
課題に取り組むときに集めていたイメージでは、もっとクローズアップするものを想定していたため、
思い切って寄ることができなかった部分は、
今後もまた取り組んでいければと思います。
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