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写真分析「視線の誘導」

投稿日:2018/5/2

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Photo by kaori Kobayashi
Coordi by Natsuko takagawa
Write by Misaki Nakagawa 

私たちは普段の撮影で子供たちの仕草を誘導するような声掛けと言うのを心掛けています。
「自然な姿を撮影する」というのは、こどもたちが遊んで楽しそうにしている姿をただ撮る、ということではなく、ポージングも重要なポイントとなります。
ポーズと、構図と光と表情。
これらがしっかりとかみ合った時に良い写真が生まれるのだと思います。
そしてそのポーズをいかに自然に、それでいて美しく引き出していくのかはカメラマンやコーディネーターとの技術が必要となります。 
何を自然なポージング、表情にというのか、ということはその写真をみる人によって感じ方が違うかもしれません。
私は自然な表情や仕草は、理由のある動きから引き出されるものだと思っています。
この写真を見たときに、すごく自然な、この被写体の女の子の魅力が引き出されている写真だなぁと感じました。



(1)被写体の視線の誘導
被写体はプリンセス、ラプンツェルに憧れる女の子のようです。
ラプンツェルのようになりたい!という彼女の要望に合わせて彼女のご両親は花飾りを用意してくれ、コーディのなっちゃんは彼女の髪をみつあみにしてくれました。
きっととっても嬉しくて、いつまでだって鏡で自分の姿を見ていたいような、そんな気分だったのではないかなぁと勝手に推測してしまいます。
プリンセスに憧れる女の子が、可愛くしてもらった髪の毛を触り、眺める真剣なその表情はとても自然な表情であり、仕草だと感じます。

(2)写真を見る人の目線の誘導
インテリアのレンガの壁のラインが効果的に使用されています。
手前からぼけて被写体へと誘導されるラインは写真に立体感を作りながら、写真の主役となる彼女へと向かっています。
女の子の後ろの背景は逆光で白く溶けているため、ラインの終着点は彼女であり、それ以外に注目するものはありません。壁のラインをより効果的に使用するためにはできる限り背景の整理をする必要があり、そのために柔らかい逆光が使用されているのです。
逆光の柔らかい光は彼女のまだ幼さの残るまるい鼻筋にラインを作り出しています。
この光のおかげもありより彼女の表情に目線が引っ張られていくように感じます。



今行なっている写真教育では、日々たくさんのことを教えていただいています。
ひとつひとつを自分のものにしていかなくてはいけません。
ポーズを作っていくことや、主役である被写体にどのように注目を引っ張っていくのか、は今の私の課題となっています。
先輩の写真を手本にしながらより近づいていけるよう頑張りたいと思います。


 

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